時期になるとアジサイや紅葉が見事で、1年を通じて「花の寺」として親しまれる長谷寺。高台からの景色や豊かな植栽・花々に癒やされながら境内巡りを楽しもう。
明治を代表する俳人。正岡子規に師事し、俳誌『ほととぎす』に参加したことで知られる。長谷寺の境内に句碑が残る。
はせでら
奈良の長谷寺を開創した徳道上人の発願で、天平8年(736)に開かれた寺。本尊は日本最大級の木彫仏・十一面観音菩薩立像で、「長谷の観音様」として親しまれている。境内は観音山の裾野に広がる下境内と、中腹に切り開かれた上境内に分かれており、入山口でもある下境内は2つの池を有する回遊式庭園になっている。観音堂は上境内にある。
鎌倉市長谷3-11-2
拝観400円
8時~16時30分(4~6月は~17時)
【写真撮影】可(堂内不可)
江ノ電長谷駅から徒歩5 分
無休
30台(30分350円)
境内全体が極楽浄土を再現しているという長谷寺。心が穏やかになるのはもちろん、フォトスポットがたくさんあるのも、美しい極楽浄土の世界だからなのかもしれない。
じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう
徳道上人が造ったと伝わる、高さ9.18mの本尊。2021年で造立1300年を迎えた。あらゆる方角にお顔を向けていることから、衆生救済するといわれている。観音堂に安置。
かんのんどう
十一面観音菩薩立像が安置されているお堂。観音菩薩をテーマにした博物館「観音ミュージアム」もある。観音堂内は全面撮影禁止。
りょうえんじぞう
優しい表情をした良縁地蔵は、境内の3カ所に隠れており、すべて見つけて写真を撮ると良縁に恵まれるとか。場所のヒントは、階段、経蔵、緑陰。
べんてんくつ
下境内最奥に広がる弁天窟は、弘法大師がこもったと伝えられる洞窟。薄暗い窟内は、壁面に弁財天や十六童子が彫られ、ミステリアスな雰囲気。入口でロウソクを購入して、祈願したい神様の前に奉納しよう。
しょいん
石や木を配した枯山水庭園があり、参拝者の多い境内とは一線を画した静かな空間になっている。また、写経に挑戦でき、延命十句観音経、般若心経のほか、写仏も選べる。毎日9~13時に体験でき、所要は30分~2時間程度。用紙代1200円(次回の優待券付き)。道具類は揃っているので気軽に体験できる。
なし
きょうぞう
経典を納めた回転式書架の輪蔵がある。八角形をした木造の輪蔵は毎月18日、正月三が日、4月8日、8月10日のみ回すことができ、納められている一切経というお経をすべて読んだのと同じ功徳が得られるという。
みはらしだい
観音山の中腹、観音堂の先にあり、鎌倉の街並みと由比ヶ浜、三浦半島を一望する絶景が楽しめる。
レストラン
かいこうあん
見晴台の近くにある食事処。おすすめは、動物性の素材をいっさい使わずに作るお寺のカレーや、長谷ぜんざい600円など。
10~16時(食事は~15時)
無休