戊辰戦争で新政府軍の猛攻に耐え、その名を天下に轟かせた会津が誇る堅城。美しい天守閣のほか、公園内には遺構や由緒ある茶室など、みどころが満載だ。
国内唯一の赤瓦が美しい五層の天守閣
つるがじょう
築城は至徳元年(1384)。戊辰戦争では藩士や新島八重など多くの民が籠城し、新政府軍と戦った。現在の天守閣は昭和40年(1965)の再建。幕末当時の様子を随所で忠実に再現している。
バス停鶴ヶ城入口からすぐ
会津若松市追手町1-1
天守閣入場券410円(天守閣・茶室麟閣共通券520円)
8時30分~17時(最終入館16時30分)
無休
360台(2時間300円)
慶応4年(1868)の鳥羽伏見の戦いから始まり、会津の名を全国に知らしめる大きな要因となった戊辰戦争。旧幕府軍と新政府軍の争いが続き、会津は旧幕府軍として抵抗。鶴ヶ城で1カ月籠城し、戦闘に耐え続けた。しかし最後は降伏することに。
鶴ヶ城の御城印が登場。御城印は「鶴ヶ城観光案内所」で、御城印帳は「走り長屋売店」で販売している。
2400円
500円
両端には敵の侵入を防ぐ高い石垣がそびえる
つばきざか
正面口の北出丸から本丸へ続く坂で、攻め寄せる敵が、椿の花のように首を落とされるとしたことが名前の由来と伝えられる。
城の取り壊しの際に免れたため、石垣は築城当時の姿が残る
むしゃばしり
石垣に造られたV字型の石段。左から上り右から下る決まりがあったため、大勢の人がぶつからずに効率よく上り下りできた。
現在も正午になると鐘の音を響かせている
かねつきどう
戊辰戦争の際、会津藩が籠城したときにも正確な時を告げたといわれる。城外にいた会津兵は鐘の音で城内の健在を知ることができた。
戦争時には廊下の小窓から迎撃もしていた
くろがねもん
帯郭から本丸へ通じる重厚な門で、柱や扉がすべて鉄で覆われていることからこの名がついた。藩主・加藤明成の大改修によって造られた。
赤瓦が美しい天守閣
てんしゅかく(きょうどはくぶつかん)
天守閣にある展示スペースでは、城の歴史や幕末を中心とした常設展と会津をテーマとして扱う企画展が開催される。
化粧たがねが入れられた左右の石垣も見ごたえがある
みなみはしりながや
表門(鉄門)から続く長屋で、帯郭から本丸へ敵が侵入するのを防ぐために造られた、表門を守る要だったと考えられている。
戊辰戦争でも戦火を免れ保存された
ちゃしつりんかく
千利休が秀吉から死を命じられた際に、領主・蒲生氏郷が利休の息子・少庵を保護、その恩義に報いるために少庵が造ったと伝わる茶室。
現在は櫓の跡の石垣だけが残る
つきみやぐら
城の南方の見張りをする場所、また武器が収められていた櫓。本丸の東南にあり、櫓にかかる月影が美しかったことから風流な名前がつけられた。
盛者必衰を偲ぶ詞が刻まれる
こうじょうのつきかひ
名曲『荒城の月』が記された歌碑。作詞家・土井晩翠が旧二高時代に鶴ヶ城を訪れた際に見た、石垣のみが残る城をモデルに歌詞を創作した。
もとは屋根付きの廊下造りだったことに由来
ろうかばし
本丸から東側にある二の丸を結ぶ、長さ約20m、堀からの高さ約23mの朱塗りの橋。加藤明成の大改修まではここが大手口だった。
入口を入ってすぐに現れる塩蔵は、籠城の際に食料などを備蓄。石垣がよく観察できる。
一層 優美な姿の鶴ヶ城の魅力を伝えるエントランス部。また、年間を通してさまざまな企画展・収蔵品展を開催。
実際に鶴ヶ城に使用されていた貴重な瓦や装飾の一部は常設で展示
二層 会津を治めた歴代藩主についての史料、領主ゆかりの地を紹介するパネルを展示。
会津若松の基礎を築いた伊達家や蒲生家の兜(模造)
三層 幕末、戊辰戦争時の会津藩の様子や白虎隊の悲劇などを中心に、パネルや映像で紹介。
❶デジタルマップで史跡を見つけてみよう/❷戊辰戦争の様子を模型を使った映像や、周辺のパネルで解説
四層 西郷頼母(たのも)など会津の先人たちの活躍をパネルで紹介。窓からは南側の建物を見下ろすことができる。
五層最上階では解説板を見ながら磐梯山や飯盛山など城下町を360度のパノラマで見渡せる。
ARアプリで磐梯山や飯盛山を発見!
ボランティアガイドの様子
歴史を学びながら鶴ヶ城巡り
鶴ヶ城公園を無料で案内してくれるボランティアガイドが2~3名常駐。時間ごとで公園内を案内してくれる。所要時間約30分。
9時~15時30分
ライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な表情を見せる
夜も幻想的
桜の開花時期に合わせて鶴ヶ城公園内をライトアップ。きらびやかに照らされた約1000本の桜と、夜空に浮かぶ天守閣が幻想的な美しさを見せる。
【開催日時】例年4月上旬~5月上旬
日没~21時(※開花時期前後は~21時30分)
❶兜キーホルダー 880円。蒲生氏郷の燕尾形兜を忠実に再現したオリジナルのキーホルダー/❷缶キャラメル 800円。赤べこと歴代藩主の家紋がプリントされているオリジナルの缶に、キャラメルが入っている/❸マスキングテープ 各440円。鶴ヶ城オリジナルのマスキングテープ。写真は家紋柄・赤べこ柄(赤)。全4種
※商品の内容や価格は変更になる場合あり
売店でおみやげGET!
天守閣の出口付近にある「走り長屋売店」には、歴史ファンにはたまらないアイテムが勢揃い。