
普段は非公開の寺社や文化財が拝観できる恒例の特別公開。2025年、絶対見逃せない貴重な宝物や建築、庭園はこちらです。

京都市内の寺社や邸宅など貴重な文化財が拝観・見学できる恒例イベント。10月から12月にかけて公開されるので要チェックだ。
特別拝観DATA
TEL 075-451-3313(京都古文化保存協会事務局) 料金 拝観1カ所1000円 時間 9~16時最終受付※公開場所により異なる。詳細はHPを要確認


千利休が66歳の頃に作庭したという「直中庭」。苔と紅葉の対比が見事
10月3日~12月7日
だいとくじ おうばいいん
織田信長が創建し、増築を豊⾂秀吉が手がけた。禅宗寺院として現存最古の庫裡(重要⽂化財)や、桃⼭時代の絵師・雲⾕等顔の障壁画(複製)などが公開される。11⽉中旬頃からは境内を彩る紅葉も必見。今年から写真撮影が可能となったので美景を写真に収めたい。
市バス停大徳寺前から徒歩約5分
北区紫野大徳寺町83-1
拝観1000円
通常非公開、特別公開中は10時~15時45分受付終了
10月17日~19日、28日、11月20日~26日は拝観休止、その他法務により拝観休止の場合あり
約50台(大徳寺駐車場を利用)


信長公の葬儀に際して造られた⽊造織⽥信⻑公坐像(重要⽂化財)
10月11日~11月30日
だいとくじ そうけんいん
本能寺の変に倒れた織⽥信⻑の菩提を弔うため、天下統一を目論む⽻柴(豊⾂)秀吉が建立。高さ3尺8寸(約115cm)、鋭い眼光の信長の等身大木像は、慶派の仏師、康清が彫り上げたもの。
市バス停大徳寺前から徒歩約7分
北区紫野大徳寺町59
拝観800円
通常非公開、特別公開中は10~16時受付終了
11月2日は11時30分受付開始、10月17日~19日、11月21日・22日は拝観休止、その他法務により拝観休止の場合あり
約50台(大徳寺駐車場を利用)


中根⾦作が復元した方丈庭園。⽩砂に⽯組みを配し、蓬莱の世界を表現している
9月6日~21日、9月27日~12月15日
だいとくじ こうりんいん
能登の畠⼭家が創建、秀吉の五⼤⽼を務めた前⽥利家が本堂屋根を修復し、菩提寺とした。優美な本堂(重要⽂化財)や唐⾨、「昭和の⼩堀遠州」と称された作庭家・中根⾦作による⽅丈庭園も見どころ。
市バス停大徳寺前から徒歩約7分
北区紫野大徳寺町80
拝観800円
通常非公開、特別公開中は10時~16時30分受付終了(12月1日以降は16時受付終了)
法務により拝観休止の場合あり
約50台(大徳寺駐車場を利用)


国宝・五重塔の初層内陣
10月25日~12月14日
とうじ(きょうおうごこくじ)
高さ55mの五重塔は木造の建造物として日本一の高さを誇る。特別公開では通常非公開の初層内部を拝観でき、荘厳な密教空間を間近に感じることができる。講堂(重文)の立体曼荼羅(国宝・重文)の周回拝観も見逃せない。拝観料1200円。
京都駅から徒歩15分、または近鉄東寺駅から徒歩10分
南区九条町1
境内自由(金堂・講堂800円、宝物館600円)
8時~16時30分受付終了(宝物館は9時~)
無休(宝物館は特別公開期間のみ)
50台(2時間600円)


1 本尊 如意輪観世音菩薩坐像(重文)2 金剛薩埵坐像(重文)
11月1日~30日
ずいしんいん
真言宗善通寺派の大本山。秋の特別公開では普段は入れない本堂内陣に入ることができ、貴重な仏像を拝むことができる。秘仏である本尊「如意輪観世音菩薩」は必見だ。通常間近に見られない狩野派のだまし絵「四愛図」も公開。拝観料は1000円。


天井や柱、壁などには天女や飛龍が描かれている
10月25日~11月9日
ちおんいん さんもん
高さ24m、横幅50m、屋根瓦約7万枚の堂々とした佇まいの国宝・三門の上層部(楼上)内部を公開。極彩色の天井と壁に囲まれた中央には宝冠釈迦牟尼仏像、脇壇には十六羅漢像(いずれも重要文化財)を安置する。


1 国宝・五重塔は高さ約38m 2 国宝・五重塔の初重内部
※画像の無断転載は禁止
11月15日~11月30日
だいごじ
国宝・五重塔は天暦5年(951)完成の現存する京都府最古の木造建築物。特別公開される初重内部には同じく国宝の壁画があり、両界曼荼羅や真言八祖が描かれている。日本密教絵画の源流を間近に感じられる貴重な機会だ。拝観料大人1000円、中高生500円(伽藍拝観料別途600円)。
地下鉄醍醐駅から徒歩10分
伏見区醍醐東大路町22
三宝院・伽藍・霊宝館3カ所券1500円、2カ所券1000円、1カ所券600円(春期は料金別)、三宝院御殿特別拝観500円、上醍醐無料
9時~16時30分(12月第1日曜の翌日~2月末日は~15時30 分)受付終了
無休
100台(1000円~)