普段は非公開の寺社や文化財が拝観できる恒例の特別公開。2024年、絶対見逃せない貴重な宝物や建築、庭園はこちらです。
京都市内の寺社や邸宅など貴重な文化財が拝観・見学できる恒例イベント。いま注目の平安時代にちなむスポットをはじめ、見ごたえ満載だ。
特別拝観DATA
TEL 075-451-3313(京都古文化保存協会事務局) 料金 拝観1カ所1000円 時間 9~16時最終受付※公開場所により異なる詳細はHPを要確認
1 『釣りバカ⽇誌』で有名な漫画家北⾒けんいち氏による⽅丈障壁画『楽園』 2 初公開『源氏物語図屏風』。写真の左隻のほか右隻も見られる
2024年 9月20日~12月8日
だいとくじ しんじゅあん
大徳寺中興の祖であり、とんちの「⼀休さん」として親しまれた⼀休宗純が開祖。境内には紫式部の産湯に使われたという井⼾も現存している。2018年、現代の著名な作家たちによって約400年ぶりに新調され話題を呼んだ⽅丈襖絵が公開される。
(京都春秋)
市バス停大徳寺前から徒歩約7分
北区紫野大徳寺町52
拝観2000円
通常非公開、特別公開中は9時30分~15時30分受付終了
10月21日、11月24~26日は拝観休止
約50台(大徳寺駐車場を利用)
千利休が66歳の頃に作庭したという「直中庭」。苔と紅葉の対比が見事
2024年10月5日~12月8日
だいとくじ おうばいいん
織田信長が創建し、増築を豊⾂秀吉が手がけた。禅宗寺院として現存最古の庫裡(重要⽂化財)や、桃⼭時代の絵師・雲⾕等顔の障壁画(複製)などが公開される。11⽉中旬頃からは境内を彩る紅葉も必見。
(京都春秋)
市バス停大徳寺前から徒歩約5分
北区紫野大徳寺町83-1
拝観800円
通常非公開、特別公開中は10~16時(受付終了)
10月28日・30日は拝観休止、その他法務により拝観休止の場合あり
約50台(大徳寺駐車場を利用)
信長公の葬儀に際して造られた⽊造織⽥信⻑公坐像(重要⽂化財)
2024年10月7日~11月30日
だいとくじ そうけんいん
本能寺の変に倒れた織⽥信⻑の菩提を弔うため、天下統一を目論む⽻柴(豊⾂)秀吉が建立。高さ3尺8寸(約115cm)、鋭い眼光の信長の等身大木像は、慶派の仏師、康清が彫り上げたもの。
(京都春秋)
市バス停大徳寺前から徒歩約7分
北区紫野大徳寺町59
拝観800円
通常非公開、特別公開中は10~16時(受付終了)
11月3日は11時30分受付開始、11月21日・22日は拝観休止、その他法務により拝観休止の場合あり
約50台(大徳寺駐車場を利用)
中根⾦作が復元した方丈庭園。⽩砂に⽯組みを配し、蓬莱の世界を表現している
2024年8月31日~9月22日、9月28日~12月15日
だいとくじ こうりんいん
能登の畠⼭家が創建、秀吉の五⼤⽼を務めた前⽥利家が本堂屋根を修復し、菩提寺とした。優美な本堂(重要⽂化財)や唐⾨、「昭和の⼩堀遠州」と称された作庭家・中根⾦作による⽅丈庭園も見どころ。
(京都春秋)
市バス停大徳寺前から徒歩約7分
北区紫野大徳寺町80
拝観800円
通常非公開、特別公開中は10~16時30分(受付終了)
12月2日以降は16:00受付終了、その他法務により拝観休止の場合あり
約50台(大徳寺駐車場を利用)
1 実際に光格天皇が公事を行なっていた上段之間。聖護院は日本唯一の史跡「旧仮皇居」 2 修復後2年ぶりに聖護院に戻った智証大師坐像(重要文化財)
2024年10月12日~12月8日の金~日曜・祝日、10月21日~23日
ほんざんしゅげんしゅうそうほんざん しょうごいんもんぜき
役行者を宗祖とする本山修験宗の総本山。狩野派の金碧障壁画約120余面を配した宸殿のほか、天台宗寺⾨派の始祖・智証大師の坐像の中に納められていた像内納入品や、円珍自筆の三部曼荼(期間限定展示)なども特別公開される。
1 住吉内記廣尚筆「源氏物語」若紫 2 本堂前の「源氏庭」はキキョウの名所でもある
2024年11月11日~24日
ろざんじ
紫式部が暮らし、日本最古の長編小説『源氏物語』を執筆した邸宅跡と伝わる場所に建つ寺。期間中は寺を開いた元三大師を祀る元三大師堂が公開され、お前立鬼大師坐像や明智光秀の念持仏などが拝観できるほか、源氏物語ゆかりの品が見られる。
京阪出町柳駅から徒歩15分
上京区北之辺町397
拝観大人500円、小中学生400円(11/11~11/24の特別拝観は大人1000円、中高生500円)
9~16時(11/11~11/24の特別拝観は9時~16時30分、受付は閉館の30分前)
元日、2月1~9日
10台
天井や柱、壁などには天女や飛龍が描かれている
2024年11月1日~10日
ちおんいん さんもん
高さ24m、横幅50m、屋根瓦約7万枚の堂々とした佇まいの国宝・三門の上層部(楼上)内部を公開。極彩色の天井と壁に囲まれた中央には宝冠釈迦牟尼仏像、脇壇には十六羅漢像(いずれも重要文化財)を安置する。
1 狩野山雪筆「雲龍図」 2 舎利殿内陣。宝塔に向かって右が韋駄天立像
2024年11月9日~12月1日
せんにゅうじ しゃりでん
「御寺」と称される皇室の菩提寺。舎利殿では、「鳴き龍」の異名をもつ狩野山雪筆の天井画「雲龍図」や、お釈迦様の仏牙舎利(歯)が納められた宝塔、韋駄天立像、月蓋長者像などが拝観できる。※別途拝観料500円要
市バス停泉涌寺道から徒歩12分
東山区泉涌寺山内町27
拝観500円(庭園別途500円)
9時~16時30分(12~2月は~16時)
無休(心照殿は第4月曜休館)
30台