
スイスの首都でありながら、市街の3分の1が森林に覆われた、旅心をくすぐる表情豊かな街・ベルン。1983年に世界遺産に登録された赤レンガ屋根の街歩きを楽しもう。

時計塔を筆頭に、大聖堂や噴水など、中世の建造物が点在する美しい首都ベルン。世界遺産に登録された今も、旧市街をトラムが走り、おしゃれなショップがオープンするなど、常に進化を続けている。そんな歴史と今を共存させているベルンの歩き方をご紹介。


BERN HAUPT BAHNHOF

街歩きの拠点となるターミナル駅。観光案内所があるので、散策の始まりに日本語表記が付いたマップを入手しておこう。ファストフード店やカフェ、ギフトショップなどが充実している。


Käfigturm

駅を出てシュピタル通りを東に進み、バグパイプ吹きの噴水を越えるとまず目に入る。展示会などイベント時は内部見学も可能。街の西側に位置し、かつては門として機能していた。
ベルン中央駅から徒歩4分


Zeitglockenturm

古くから街の人々に親しまれる存在。天文時計の右横にある熊や兵士の仕掛けは必見。夏のシーズンはライトアップされ、また違った趣が。毎正時4分前になると動き出すからくり時計は必見ポイント。
ベルン中央駅から徒歩10分
Bim Zytglogge 3
CHF.20
4〜5月13時15分〜(水・日曜13時〜)、6月13時15分〜、7月13時15分〜(水・木曜、日曜13時〜)、8〜9月13時15分〜(日曜13時〜)
11月1日〜12月25日、1〜3月


Bundeshaus

さわやかなグリーンの屋根が旧市街でひときわ目立つ。手前のブンデス広場には、毎週火・土曜の午前に市が立つので、ぜひ行ってみよう。テラスからは、ベルナー・アルプスの眺望も楽しめる。
ベルン中央駅から徒歩7分
Bundespl. 3
無料
内部見学はツアーのみ。ドイツ語は火〜金曜16時〜、英語は土曜16時〜 ※フランス語とイタリア語のツアーもある。所要約60分、3日前までの要予約。30人まで、10人以下の場合は中止
なし


Münster

ベルンのランドマークともいえるスイス一高い尖塔に上れば、眼下に旧市街を一望することができる。内部にあるステンドグラスは必見。スイス最大規模を誇る後期ゴシック様式の建築。
ベルン中央駅から徒歩15分
Müsterpl. 1
CHF.6
10〜7時(日曜11時30分〜)。10月中旬〜4月中旬10〜6時(日曜11時30分〜)。塔は10時〜6時30分(日曜11時30分〜)。10月中旬〜4月中旬10〜5時(日曜11時30分〜5時30分)※季節により異なる
なし


Bärengraben

ニーデック橋を渡るとすぐ右手にあり、観光客にも人気。隣接するレストランからの眺めもおすすめ。熊はベルンのシンボルとなっている。観光客たちに大人気の熊。ギフトショップでも熊グッズは多い。
ベルン中央駅から12番バスで6分Bäenpark下車、徒歩1分


Rosengarten

旧市街全体を見渡せるビューポイント。眺望抜群のレストラン・ローゼンガルテンで休憩を。春には桜も咲き誇る。約1万8000本のバラが咲き誇る美しい公園。
ベルン中央駅から10番バスで10分、Rosengarten下車、徒歩1分


旧市街は徒歩でも十分まわることができるが、行きは歩きで帰りはトラムを利用するのも手。チケットは各停留所にある券売機で購入。5〜10分間隔で運行しているので気軽に利用できる。

観光客でも気軽に利用できるトラム

ゾーン別にCHF.3〜。各停留所にある自動発売機で目的地を探すと、料金が右側に記載されているのでわかりやすい。時間制になっており、有効時間内は一方通行に限り途中下車可
ベルンの街で特徴的なラウベンLaubenとよばれる全長6㎞のアーケードは、ショッピングにぴったりのスポット。道路に面した地下に降りる階段にも注目を。かつて貯蔵庫だったスペースも店舗として活用されており、ユニークな雑貨店などが多い。

雨の日も傘なしでショッピングが楽しめる
街に点在する噴水は、彫刻が施された見事なものばかり。なかでも有名なのが11基のルネサンス様式の噴水。多くはハンス・ギーングの手によるものだ。

上にはイスラエルの英雄サムソンやモーセといった伝説の人物が