旅の予算やプランを作る際に、イタリア旅行の基本情報をQ&A形式でチェック。滞在中の心配事はないことがベストなので、準備をしっかりと!
ITAエアウェイズとANAが羽田空港からの直行便を運航。(2024年12月現在)。乗り継ぎの場合は20時間以上かかることも。
日本と同様四季があるが、地中海性気候に属するため全体的に温暖で湿度が低いのが特徴。ただし近年は猛暑や大雪になることも。
日本よりもイタリアのほうが8時間遅い。日本の正午は、イタリアの同日午前4時。3月最終日曜〜10月最終日曜はサマータイムが実施され時差はマイナス7時間になる。
1都市だけなら3泊5日も可能だが、初めてのイタリア旅行や、2都市以上巡るなら移動時間を考慮して1週間以上の日程がおすすめ。
90日以内の観光目的の場合、イタリア入国時のビザの取得は免除される。ただし、パスポートの残存有効期限は帰国予定日から3カ月以上なので注意。
(2025年1月現在)
イタリアの通貨は「ユーロ(€)」。イタリア語では「エウロ」と発音。紙幣は全6種、硬貨は全8種ある。両替は日本でする方がレートがよいことが多い。
都市部の観光施設やホテル、レストラン、ショップなどでは英語も通じる。郊外の街ではイタリア語しか通じない場合もある。簡単な挨拶程度であれば積極的にイタリア語を使ってみよう。現地の人もきっと喜ぶ。
旅行者を狙ったスリや置き引きが頻発している。注意を怠らないことはもちろんだが、多額の現金は持ち歩かないなど、被害を最小限にとどめる対策を。
イタリアは禁煙法により、屋内は指定された喫煙所を除いて原則禁止。屋外は基本的に喫煙可能だが、病院や学校付近など禁煙区域での喫煙は罰金なので標識に注意。
水道水は基本的に飲用できるが、日本と比べて石灰分が多い。慣れないうちはお腹を壊すこともあるので注意。ペットボトルの販売はガス(炭酸)入りとガスなしがある。
街なかに公衆トイレはほとんどない。急に行きたくなった場合は、カフェやバールを利用しよう。利用後はその店でドリンクなどを注文するのが礼儀。ペットボトルの水などを購入でもOK。
教会など宗教施設は神聖な場所なので、ノースリーブやショートパンツなど露出の多い服装は禁止。ドレスコードを設けているレストランは少ないが、汚い靴は嫌われる。
ショップに入出店する際、無言はマナー違反。「Buongiorno(こんにちは)」「Grazie(ありがとう)」または日本語でもOKなので挨拶をしよう。商品を手に取ったり、試着する際も必ずひと声かけて。基本的に接客は1人ずつなので先客がいる場合は順番を待とう。
キリスト教文化が色濃いイタリアは、日曜や祝日は休みが多い。平日でも教会やショップは長い休憩時間をとるのが一般的。7〜8月に数週間の夏休みをとるショップやレストランも多い。
ホテルやレストランの料金はサービス料込なのでチップの義務はない。ただしチップの習慣はあるので、気持ちのいいサービスを受けた時は渡した方がスマートだ。金額は€1〜5程度を目安に。
イタリアの商品価格には付加価値税(IVA)が含まれている。旅行者は所定の条件を満たし、手続きをすると払い戻しが受けられる。
イタリア国内の都市間移動は、日本の新幹線にあたる「レ・フレッチェ」と「イタロ」が便利だ。街の中心にある鉄道駅を発着するので、郊外の空港を利用する航空便より時間的にも早い場合が多い。全席指定で料金は変動制。オンラインで事前購入もできる。
日本の電圧が100Vなのに対し、イタリアの電圧は220Vと高い。コンセントの形も日本と異なるCタイプなので、日本製の電化製品を使用する場合は変圧器などが必要。スマホやカメラの充電器など、100〜240Vと記載のあるものはイタリアでもそのまま使える。
祭りやイベントを楽しむか、混雑を避けるかは旅の目的次第。まずは季節ごとの行事をチェックしよう!
※祝日は2025年1~12月のもの。★は毎年日にちが変わる移動祝祭日。
1日 【全土】
元旦
6日 【全土】
エピファニア(主顕節)
東方三賢人がイエスの生誕を祝い、貢物を持って礼拝に来たとされる日。子供たちは親などからプレゼントをもらう
中旬〜下旬
【ミラノ】
ミラノ秋冬コレクション(メンズ)★
2月14日〜3月4日
【ヴェネツィア】
カーニバル★
四旬節の禁欲に入る前に盛大にお祭り騒ぎをする謝肉祭。ヴェネツィアでは中世の衣装と仮面を身にまとった人々が街を練り歩く
中旬〜下旬
【ミラノ】
ミラノ秋冬コレクション(ウィメンズ)★
20日【全土】
イースター★(復活祭)
十字架にかけられて死んだキリストが3日目に復活したことを記念する最も重要な祭り。イタリアでは「パスクア」といい、鳩や玉子、ウサギの形をしたお菓子を食べる
21日【全土】
イースターマンデー★
25日
【全土】
解放記念日
第2次世界大戦でドイツに占領された国土が解放された日
【ヴェネツィア】
守護聖人の日
1日【全土】
メーデー
美術館など公共施設や個人の商店が休みになることも
2日【全土】
共和国記念日
中旬〜下旬
【ミラノ】
ミラノ春夏コレクション(メンズ)★
24日
【フィレンツェ】
守護聖人の日
29日
【ローマ】
守護聖人の日
第3土・日曜
【ヴェネツィア】
救世主の祭り★
ペストの終焉(1576年ごろ)をキリストに感謝し、市民はジュデッカ島まで参詣する
15日【全土】
聖母被昇天祭
聖母マリアが天国に引き上げられた日
8月27日〜9月6日
【ヴェネツィア】
国際映画祭
国際美術展ビエンナーレの映画部門として1932年に始まった世界最古の映画祭。毎年8月末から9月上旬にリド島で開催され、映画関係者やファンでにぎわう
【全土】
下旬
セリエA開幕
7日
【ヴェネツィア】
歴史的レガッタ★
毎年開催されるヴェネツィアの祭り
中旬〜下旬
【ミラノ】
ミラノ春夏コレクション(ウィメンズ)★
1日
【全土】
諸聖者の日(万聖節)
21日
【ヴェネツィア】
聖母マリア宗教祭
7日
【ミラノ】
守護聖人の日
8日
【全土】
聖母受胎の日
25日
【全土】
クリスマス
イタリアでは「ナターレ」という。キリスト生誕の場面を再現したプレセピオという模型を飾り、伝統菓子パネットーネを食べるのが決まり
26日
【全土】
サント・ステファノの日
キリスト教最初の殉教者である聖ステファノを記念する日
厚手のコートやマフラーが必要。特にミラノなど北イタリアの冬の寒さは厳しい。冬のミラノは日中霧が立ち込め、秋から冬のヴェネツィアは高潮で街が浸水することも。1月を中心に雪が降ることもある。
全体的に穏やかな気候。東京とほぼ同じ服装と考えてよいが、朝晩の気温差があるので、脱ぎ着して調整できる上着は必携。北部と南部で気温差が大きくなる場合もある。肌の日焼けにも要注意。
夏季は気温が高く日差しが強いので帽子とサングラスは必需品。ローマやフィレンツェは猛暑となることも。ミラノは湿気が多くなるので虫除けの準備を忘れずに。ローマ以南ではほとんど雨は降らない。
10月は日中暑く感じることもあるが、朝晩は冷える。10月からは薄手のセーター、11月以降は厚手のセーターやコートが必要。比較的雨が多い季節なので、折り畳み傘を用意しよう。