戦国時代に造られた黒い堅牢な天守と、江戸時代に増築された優雅な櫓。見学しながら戦国時代に思いを馳せよう。
北アルプスの美景をバックにそびえる名城
こくほう まつもとじょう
松本城は戦国時代の永正年間に造られた深志城が始まりといわれている。現存する五重六階の天守のなかでは日本最古の国宝の城。狭間や石落など、火縄銃での攻防を想定した意匠がみどころで、城郭建築の傑作との誉れも高い。黒と白のコントラストがアルプスの山々に映えた見事な景観も魅力。
JR松本駅から徒歩20分
松本市市丸の内4-1
電子チケット1200円、紙チケット1300円
8時30分~17時(最終入城16時30分)※時期により変動あり
12月29~31日
110台(1時間200円)
毎日8時30分〜16時の間、本丸庭園内に甲冑姿の武将や忍者が現れる。松本城をバックに一緒に記念撮影しよう。
400余年の時を超えてきた漆黒の大天守。数々の意匠を凝らした戦国時代の建築様式をゆっくり見てまわろう。
文禄3年(1594)に建てられた大天守の最上階で眺めがよい。井桁梁でがっちりと組まれた天井が特徴的。
柱が30本もあり、非常に堅牢な造りになっている。四方に破風が開いているので戦況を見るのに都合がよく、有事には重臣たちがここで作戦会議を開いた。
柱が少なく天井が高く、明るい印象のフロア。有事の際には城主の御座所として使用されていたと考えられている。
3 階部分は、下から 二重目の屋根のところに隠れている。明かり取り(非公開)があるのみで薄暗く、倉庫として使われていた。
ほかの階に比べ窓が多く明るいのが特徴。江戸時代に製造された火縄銃を中心に、貴重な鉄砲約37点と兵装品を展示している。
一間ごとに柱が立っていて、天守全体の重みを支える。周囲が内側より45㎝低くなっているのは武者走りとよばれる意匠。戦時に武士が慌ただしく走るためにこの名がついた。
西洋と和風の建築様式を組み合わせた擬洋風建築。特に、正面のお寺のような唐破風や2体のエンジェル像、八角の塔屋などが象徴的
校内にある照明装飾にも当時の大工のこだわりが見える
2024年11月公開再開
こくほう きゅうかいちがっこうこうしゃ
近代学校建築として初の国宝指定となり、明治9年(1876)創建当初の擬洋風学校建築をそのまま見ることができる。耐震工事が終了し、安心して見学可能に。オリジナルの旧開智スイーツもおすすめ。
タウンスニーカー北コース・バス停旧開智学校からすぐ
松本市開智2-4-12
入館700円、中学生以下300円
9〜17時(最終入館は16時30分)
3〜11月の第3火曜(12〜2月の火曜、祝日の場合は翌日)
20台