古くから海外交易の拠点であった長崎県。鎖国下には唯一海外との窓口があったことから、長崎タウンには異国情緒が漂い、独特の和華蘭文化が根付いている。歴史を物語る世界遺産や島々が織りなす絶景も必見だ。
幕末の開国後に造られた南山手・東山手は、洋風住宅や世界文化遺産の大浦天主堂などエキゾチックな風景が魅力。ほかにも夜景観賞や中華街での食べ歩き、平和公園散策など、テーマごとに街歩きが楽しめる。
米海軍基地があり、タウンもグルメもアメリカンな雰囲気の佐世保。佐世保バーガーが名物。208もの島々が点在する九十九島は観光遊覧船クルーズが人気。
日本初の洋風建築の平戸オランダ商館、平戸城や寺院、教会など、和と洋の建造物が混在している平戸。ポルトガルをルーツにもつ南蛮菓子や平戸和牛などのグルメも外せない。
陶郷・中尾山は400年も前から器の生産地として栄えてきた。今のライフスタイルに合った新しいデザインの器が魅力。春と秋には全国的に有名な陶器市も行われる。
島原半島の中央にある雲仙は、白い蒸気と硫黄の匂いが立ちこめる雲仙地獄が有名。
雲仙の西にある小浜温泉は1日1万5000tの湯が湧く海沿いの温泉地だ。
雲仙の東には湧水の城下町・島原がある。街中の水路では錦鯉が泳ぐ姿を眺められる。
本土から100㎞ほど。江戸時代に多くの潜伏キリシタンが移住し、その歴史を物語る教会が点在する。海と山の美しい自然景観に溶け込んだ4つの教会は世界遺産でもある。