中部・南部・東部・北部と、地域によって気候も風土も食文化も異なるスペイン。主なエリアの特徴やみどころを把握し、旅の計画に役立てよう。
正式国名 スペイン王国
公用語 スペイン語
カタルーニャやバスクなど、地域によっては独自の言語も使われている
王室の歴史に彩られたスペインの中心都市
Madrid & Central Spain
乾燥した高原地帯メセタが標高600~1000mに広がるスペイン中央部。16世紀に首都となったマドリードが一帯の中心で、王家ゆかりのスポットやプラド美術館など華やかな名所が集まっている。古都トレドや『ドン・キホーテ』のふるさと、ラ・マンチャ地方も人気。
中世の面影を残す城塞都市で旧市街地全体が世界遺産。この街を愛した画家・エル・グレコの博物館もある。
荒涼とした丘の上に白い風車が並ぶ、ラ・マンチャ地方ならではの風景が広がる。ワインの産地としても有名。
世界遺産に登録されている美しい都。全長728mの水道橋や、断崖に立つ城・アルカサルなどがみどころ。
アートな建物が人々を魅了する街
Barcelona & Catalunya
地中海に面した温暖な気候で、独自の文化や言語が残るカタルーニャ地方。中心都市のバルセロナはガウディやピカソ、ダリといった数々の天才を生んだアートの街。サグラダ・ファミリアをはじめとした優美な曲線などの特徴をもつモデルニスモ建築が集まり、観光客を魅了し続けている。
バルセロナ郊外、奇岩が連なり、ノコギリ山とよばれる巨大な岩山の麓にある街。ダイナミックな景観や大聖堂がみどころ。
古代ローマ時代に、イベリア半島最大の都市として栄え、世界遺産に登録されている遺跡が残る。
地中海リゾート地として知られるスペイン第3の都市。オレンジの一大産地で、3大祭りのひとつ「火祭り」でも有名。
イスラム文化が薫る南の大地
Andalucia
青い海と輝く太陽、褐色の大地がエキゾチックな雰囲気を醸すアンダルシア地方。イスラム勢力がこの地に侵入して以来、約800年もの間イスラムの支配下にあり、後ウマイヤ朝の首都コルドバや王朝の宮殿がそびえるグラナダなど、今もイスラム文化が色濃く残っている。
アンダルシア地方の中心都市。イスラム王朝の栄華を伝える世界遺産のアルハンブラ宮殿が最大のみどころ。
イスラム文化が色濃く残る街。キリスト教の聖堂とイスラム寺院の特徴が融合した世界遺産「メスキータ」は必見。
スペイン最大のカテドラルや、王室の宮殿・アルカサルなど装飾の見事な建造物が残る。フラメンコの本場として有名。
ミハス山麓にあるのどかな景観の小さな村。白壁の家々が続くフォトジェニックな街並みが見られる。