
豊かな自然に恵まれたスイスには、古くから人々の手によって作られているおいしい食品がいっぱい。絶品の名脇役が勢揃い!




平地が少ないスイスでは、日当たりのよい斜面や湖畔に広がる丘陵を利用して、ワイン造りが行われている。四方を囲む国からの影響を受けた地域ごとの特色も豊か。
スイスワインの文化は、ローマ軍がアルプスを越えてきたときに発展したと考えられている。それを物語るように、スイスの主なワインの産地はかつてのローマ街道と重なっている。

【日本帰国時の持ち込み制限】
日本入国時の免税範囲は1本760㎖のものが3本まで。また、1品目ごとの海外市価の合計額が1万円を超える場合は課税対象となる。



ベルン州
Bärner WY
しっかりとした味わいを楽しめるピノ・ノワール種のワイン


ヴァリス州
Fendant les Murettes
フレッシュで力強い口当たりの白ワイン。魚料理やチーズ料理とよく合う


ヴォー州
Château Maison Blanche
この地域の特徴でもある、フルーティでさわやかな白ワイン


ジュネーヴ州
Dézaley Marsens
レマン湖畔近くで栽培されたブドウを用いたフレッシュな白ワイン


チューリヒ
D-Vino
スイスはもちろん、世界各地の銘柄を用意するワインバー。カジュアルな雰囲気でタパスとともに、30種近くのワインがグラスで楽しめる。



❶ ジュネーヴ州 Genève
ローヌ川沿い、生産量第3位のワイン産地。オーガニックワインも有名。
❷ ヴォー州 Vaud
レマン湖畔のエリアで、スイス第2位の産地。シャスラ種中心の白ワインが美味。
❸ ヌーシャテル州 Neuchâtel
ヌーシャテル湖岸に広がる。ピノ・ノワールのロゼなどが有名。
❹ フリブール州 Fribourg
言語圏の境でもあるモラ湖岸から延びる一帯。ワイン造りに最適な環境。
❺ ベルン州 Bern
ビール湖畔と、トゥーン湖畔にあるシュピーツが主な産地。多彩なワインが楽しめる。
❻ ヴァリス州 Valais
スイス最大のワイン産地。白のシャスラ、赤のピノ・ノワールが有名。
❼ シャフハウゼン州 Schaffhausen
ボーデン湖畔やライン河流域など。8割を占める品種はブラウブルグンダー。
❽ チューリヒ州 Zürich
チューリヒ湖周辺など3地域が主な生産地。赤、白ともに好評。古品種も注目。
❾ ティチーノ州 Ticino
日照時間が長く温暖な気候。生産量の8割以上が赤ワインのメルロー種。
➓ グラウビュンデン州 Graubünden
マイエンフェルトを中心に、イエニンス、フレーシュなどに、歴史あるブドウ園がある。







スイスの1人あたりのチョコレート消費量は年間11.1kgで世界一。スイスはチョコレート消費国であり、世界有数の生産国でもある。1750年、ベルンにスイス初のチョコレート工場が誕生。19世紀には、カイエなどの人気ブランドが登場し、20世紀初頭には世界のチョコレート消費の半分をスイス産が占めたほどだ。「スイスチョコレート」とよばれるものは、製造工程のすべてをスイス国内で行ったものだけ。



Fruit Chocolate
イチゴやレモンなどフルーツ果汁やフレーバーを混ぜたカラフルなチョコレート


Toblerone
三角形のパッケージが特徴的。蜂蜜やアーモンド入りなど種類もいろいろ


Truffe
キノコのトリュフに似ていることが名前の由来。中身はガナッシュの場合が多い


Ganache
舌の上でふわりと溶けるなめらかさ


Praline
ナッツやドライフルーツなどをチョコレートでコーティング。種類も豊富


チューリヒ
チューリヒ中央駅から徒歩12分
Bahnhofstr. 21
7時30分〜8時30分(土曜9時〜、日曜9〜7時)、カフェバー7時〜8時30分(土曜9時〜、日曜9〜7時)
日曜(ショップ)
ジュネーヴ





1800年にナポレオン軍がイタリアを目指し、サンベルナール峠を越えたときには約4万の兵士が約1.5tのチーズを食べたというエピソードも残っている。
熟成の度合いや方法によって味が異なるチーズ。それぞれの特徴を軟質、半硬質、超硬質など硬さで表すことも多い。スイス各地には地域の文化や伝統を受け継いだ個性豊かなチーズがある。

【チーズ作り見学&体験】
山岳エリアのヴェンゲン〜ミューレン地方では、昔ながらの手法でチーズを作るチーズ小屋の見学ツアーを催行。グリンデルワルトでは実際にチーズ作りを体験できるツアーもある。



Tilsiter
普仏戦争の際にスイス人がかつてのプロシア東部で生み出し、スイスに持ち帰ったもの。チーズの名前がスイスの地名でないため、輸出されるときはロイヤルプという名前になる


Gruyère
グリュイエール地方のチーズで、1115年の文献に記録が残るほど歴史が古い。エピセアの板に置いて5〜16カ月熟成させてあり、独特な香りが特徴


Appenzeller
アッペンツェル州と周辺の一部の州で作られる、ハーブ配合の半硬質チーズ。3〜8カ月の熟成期間に、こまめに磨きをかけ手間ひまかけて作られる


Emmental
12世紀に製法が確立した、ベルン州エメンの谷などで作られる穴あきチーズ。熟成期間は4〜18カ月で、熟成課程で発生する炭酸ガスでこの独特の穴ができる


Raclette
郷土料理であるラクレットに使われるチーズ。現在ではスイス各地で作られているが、もとはヴァレー州のアルプス生まれ。名前はフランス語で「削る」という意味のラクレに由来する


Tête de Moine
やや硬めのチーズで、ジーロルという専用の道具を使い上部を花びらのように薄く削って食べる。発祥の地である修道院の名前からベルレーチーズともよばれる

スプリンツ
Sbrinz
16〜30カ月という長い期間、熟成が必要な非常に硬いチーズ

ビュンドナー・ベルクケーゼ
Bündner Bergkäse
グラウビュンデン州で作られるアルプのフレッシュミルクでできた山のチーズ

フォルマッジオ・ダルペ・ティチネーゼ
Formaggio d’aple ticinese
ティチーノ州の山岳地帯で、夏に放牧された牛やヤギの生乳で作るチーズ

ヴァシュラン・モンドール
Vacherin Mont-d’Or
8月中旬〜3月下旬の時期のみ作られるクリーミーなチーズ



グリンデルワルト
グリンデルワルト駅から徒歩3分
Spillstattstr. 4
8〜2時、14時〜8時30分(土曜8〜 12時、14〜7時)
日・月曜、5月上旬〜中旬(季節により変動あり)





スイスで発掘された最古のパンは、紀元前3500年ごろのもの。一般的には、ほかの遺跡から見ても、紀元前5000〜6000年にはすでにパンが作られていたといわれている。中世には、ザンクト・ガレンの修道院で、1日に1000斤のパンを焼くことができたという。また、交通網が現在ほど発達していない時代には、入手できる穀物が限られていたこともあり、地域ごとに独特なパンが作られていた。現在、国内には6000軒程度のベーカリーがあるという。



Walliser Roggenbrot
ライ麦の風味と天然酵母の酸味がマッチした独特な味わい。日持ちがよい


Bauernbrot
表面をカリカリに焼いた天然酵母のパン。素朴で懐かしい味わい


Baumnussbrot
しっかりと焼いたくるみが入った軽い食感のパン


Butterzopf
上質なバターをたっぷり使い、ほのかな甘みが口の中に広がる


Sonnenblumenkernenbrot
ひまわりの種を練り込んだパン。ミネラル、ビタミンが豊富

ザンクト・ガレン地方のパン
St. Gallerbrot
表面はほどよく焦げていて香ばしく中身はずっしりと詰まっている

グラウビュンデン地方のライ麦リングパン
Bündner Roggenring
ライ麦と小麦が原料のリング状のパン。別名ブラシデラという

バーゼル地方のパン
Baslerbrot
外側はパリパリ、中はふんわりとした生地でいくつかの空洞がある