アートの街へと進化を遂げた群馬県前橋市。定番から最新のアートスポットや、整備された美しい街の景観、人気のグルメスポットなど、見どころたくさん。アートの街をまるごと楽しもう。
しろいやほてる
建築家・藤本壮介氏の設計で、ヘリテージタワーとグリーンタ ワーという新旧2つの建物が融 合した独特な外観が特徴。館内では、国内外のアーティストによるさまざまな作品を展示。客室、ロビー、レストランなど、ホテルのいたるところでアートを楽しむことができる、前橋を代表するアートホテル。
(左)エントランスへと続く壁面のリアム・ギリックの作品が訪れるゲストを迎える/(右)1970年代の建物をリノベーションしたヘリテージタワーの外観には、ローレンス・ウィナーの作品が飾られている
1日10食限定のアフタヌーンティー(4500円、前日18時までに要予約)は、10種類のスイーツとプチハンバーガー、ブルスケッタが付く
中央の大きならせん階段が目を引く
ヘリテージタワー 1階
さまざまなシーンで楽しめる居心地のよさ
ざ らうんじ
ホテルを象徴する吹き抜けの下にあるオールデイダイニング。緑豊かな空間で豊富な種類のナチュラルワインと地元の食材を生かしたこだわりのビストロ料理を味わえる。
モーニング7時〜10時30分(9時30分LO、前日19時までに要予約)、ランチ11時30分〜15時(14時30分LO)、ティータイム15〜17時(16時30分LO)、ディナー18〜22時(21時LO)
無休
「the LOUNGE」の素敵な空間でも味わえるヴァローナカカオタルトムースショコラとアールグレイのセット1300円〜
タルトのほか焼き菓子やクッキー缶も人気
グリーンタワー(馬場川通り側)
季節のフルーツ満載タルト
ざ ぱてぃすりー
前橋初の本格的なフルーツタルト専門店。フルーツとの相性を吟味して、タルト生地の素材配合やクリームをそれぞれ変え、上品さとかわいらしさを兼ね備えたタルトがショーケースを彩る。
(左)ディナーコース(10 種1万5000円)には、郷土料理をアレンジしたOKIRIKOMIや、デザートのYAKIMANJUも。メインは赤城牛のロースト/(右)ライブ感あふれるキッチン
ヘリテージタワー 1階
上州食文化とフレンチの融合
ざ れすとらん
『ミシュランガイド東京2024』で2ツ星の「フロリレージュ」川手寛康オーナーシェフが監修するメインダイニング。群馬出身で、国内外の名店で研鑽を積んだ片山ひろシェフが上州の食文化を再構築したコースを提供する。
あーつまえばし
現代アートの巨匠から注目の若手まで、多彩な作品を展示する美術館。展覧会だけでなく多くの地域アートプロジェクトやワークショップを開催。ミュージアムショップやカフェを併設し、市民が気軽に利用している。
ひろせがわかはんりょくち
前橋市内中心部を流れる広瀬川。その河畔緑地は再整備事業により前橋を代表する水辺空間へと生まれ変わった。休憩スペースや照明による演出も充実し、ゆったりと過ごせる憩いの空間に。
住居とアートが融合する、斬新なデザインの複合施設
日本を代表する現代アートギャラリー5社が拠点を構える2つのギャラリーは無料で開放され、気軽にアートが楽しめるのが魅力。定期的にアート展も開催される
新たな文化の発信源。第3のアートスポット
まえばしがれりあ
2023年5月に第3のアートスポットとなる複合施設が誕生。中庭を包み込み、箱を積み重ねたような個性的な形状の建物には、誰でも観覧できる2つのギャラリーとフレンチレストラン、2〜4階はレジデンスが入る。
(左)キッチンでの調理の様子を見ながら、料理を味わえるダイニングエリア/(右)焼きまんじゅうをアレンジした一品にはボルドーのごく甘口の貴腐ワインがよく合う
まえばしガレリア1階
群馬ならではのフランス料理に舌鼓
せぱーじゅ
名店で腕を磨いた石橋和樹シェフが手がける、群馬の食文化や食材と日本各地の選りすぐり食材が調和した本格的なフランス料理が味わえる。料理に合わせて上質なワインをセレクトしてくれる。
(左)具だくさんのまえばしtonton汁600円(冬季のみ)が人気/(右)TonTonナポリタン930円。ナポリタンの上に上州豚のソテーとチーズをトッピング。サラダとスープ付き。ナポリタンのテイクアウトは770円
老舗レストランの懐かしい味わい
ぱーらーれすとらん ももや
前橋中央通り商店街にある、昭和31年(1956)創業のカフェレストラン。メニューには、豚肉グルメのほかに昔ながらの料理が並ぶ。養豚が盛んな群馬県で行われる、群馬県産豚肉料理コンテスト「T-1グランプリ」で、優勝したこともある。
(左)前橋新銘菓 わもち。つぶあん220円。もち粉を使用したモチモチの生地で餡やクリームを包む/(右)前橋どらやき ふわふわ わぬき。あんクリーム360円。メレンゲを混ぜた生地は驚くほどふわふわ。季節の果物を使ったクリームなど種類豊富
前橋中央通り商店街に位置。ガラス張りの建物なので和菓子を作る様子も見られる
和菓子の可能性を発信する人気店
なごむかし なかまた ほんてん
平成30年(2018)にオープンした和菓子店。前橋市の市章「輪貫」から名前をとった看板商品「前橋どらやき ふわふわ わぬき」を筆頭に、洋菓子や最新技術を取り入れた新しい和菓子をつくっている。
白が基調のスタイリッシュな店舗
片原饅頭6個入り1250円(袋は別途50円)。前日までの予約を優先して販売している
前橋市民に愛されてきた味が復活
かたはらまんじゅう まえばしほんてん
天保3年(1832)に誕生した片原饅頭。米麹を使った無添加の酒種まんじゅうは、ひとつひとつ丁寧に作られる。かつて2度の閉業があったが、事業譲渡を経て2023年10月に店をオープンさせた。
JR高崎線で1時間50分の高崎駅でJR両毛線に乗り換え、15分ほどで前橋駅に到着。東京駅から高崎駅までは上越・北陸新幹線の利用も可能(所要約50分)。
関越自動車道前橋ICで下りて、国道17号経由で白井屋ホテルまで約60km。
JR前橋駅から白井屋ホテルなどがある市の中心部へは歩いて行けるが、前橋駅から路線バス(関越交通バスなど)の利用も可能。上毛電鉄の中央前橋駅まで7分、千代田町二丁目まで5分、本町まで3分。