大晦日の夜に、男鹿地方の家々に現れるなまはげは、ユネスコ無形文化遺産に登録された神の使い。「泣ぐ子はいねが~!」と恐ろしい雄叫びを上げるが、実は悪事を戒め、災いを払う、山神の使者なのだ。一年中なまはげ体験ができる施設での緊迫の模様をご紹介!
ここで見られます
おがしんざんでんしょうかん
大晦日の夜に、男鹿地方の家々に現れるなまはげは、ユネスコ無形文化遺産に登録された神の使い。「泣ぐ子はいねが~!」と恐ろしい雄叫びを上げるが、実は悪事を戒め、災いを払う、山神の使者なのだ。一年中なまはげ体験ができる施設での緊迫の模様をご紹介!
男鹿市北浦真山水喰沢97
(真山神社)
JR男鹿駅から車で20分
入館880円(なまはげ館と共通、12~3月は1100円)
9~17時(12~3月9時30分~16時)
無休
250台
舞台は男鹿地方で見られる茅葺き屋根の曲り家、外は深々と雪が降り積もる大晦日という設定。囲炉裏を配した昔ながらの座敷に上がり、なまはげを待つ。
まずは案内人が現れ伝統行事のなまはげについて説明する。静けさに包まれ緊張感も急上昇。
和服の家長が姿を見せ、次になまはげを招き入れる先立が登場。しばし男鹿訛りでほのぼのとした雰囲気となるが…。
裏の扉が揺れ、雄叫びが上がると、ほどなく正面の扉が激しく開き、なまはげが登場! 子どもはもちろん大人からも驚きの声が上がる!
ひと暴れしたら、家長にすすめられ酒を酌み交わす。今年の作柄や家族のことなどをなまはげさんに報告し、ほのぼのとした雰囲気に。
「とごろで話は変わるけど…」と、いよいよ「なまはげ台帳」が読み上げられる。怠け者を戒めるなまはげと、家族をかばう家長とのユーモアを交えた会話が始まる。
主人の話を聞き、怠け者を戒めるためになまはげが、部屋を踏み鳴らし観客も巻き込んで大暴れ! なまはげ体験のなかでも最大の見せ場で思わぬ扉から登場することも。
「なまはげさん、来年来るまで悪いどごはちゃんと直しておぎますので今回はなんとがこの餅っこでご免してくなんしぇ」となまはげに渡すと来年の再訪を誓い山へ戻る。