小笠原諸島は、東京・都心部から南へ約1000㎞の太平洋上に浮かぶ東京都の島々。 大小30余りの島々のなかで、人が暮らす父島と母島が観光の拠点となる。
父島、母島には空港がないため、小笠原諸島への交通手段は船のみ。多くの人が利用しているのが、東京・竹芝港と父島を結ぶ唯一の定期船「おがさわら丸」(所要は24時間、月4・5便)。料金は3万円台からとリーズナブル。
父島から南へ約50kmの場所に位置する母島へは、「ははじま丸」でアクセスする。所要は約2時間。
小笠原諸島と伊豆諸島へ行く船・飛行機・ヘリコプターの検索には、時刻や運航状況などの情報をまとめて提供するサイト「東京宝島うみそら便」が便利。
https://www.islandaccess.metro.tokyo.lg.jp/
のどかな二見港の様子
ちちじま
観光のメインとなる小笠原諸島の主島。民宿やペンションなど宿泊施設が豊富で、「おがさわら丸」が到着する二見港周辺には飲食店や商店が立ち並ぶ。シュノーケリングスポットとして人気の兄島や、イルカや海鳥の群れが多く見られる聟島(ケータ)列島へは、父島からのアクティビティツアーでアプローチすることができる。
ははじま
父島から「ははじま丸」でアクセスする母島は、より素朴な雰囲気が漂っており、自然のなかでのんびり過ごしたい人にもおすすめ。父島では見られない動植物を観察することもできる。
海で遊ぶなら水温が高く海況が安定する5〜10月がベスト(ただし台風シーズンは注意)。冬はザトウクジラを見るのに最適な季節で、ホエールウォッチングツアーも盛ん。ハイキングなら気温が下がる春・秋・冬がおすすめ。
祭り・イベントの日程は予定です。変更になる可能性がありますので、おでかけの際は事前にご確認ください。
母島のイベント
GW頃 母島フェスティバル
6月下旬 返還記念祭
8月中旬 サマーフェスティバル
9月下旬 カヌー大会
11月23日 月ヶ岡神社例大祭
島への行き方や現地での過ごし方など、事前に知っておきたいことをチェック。
A 「おがさわら丸」はおおよそ週に1便で運航されているため、小笠原へ行くには最低6日間必要。片道24時間かかるので島の滞在は3泊4日となる。よりじっくり楽しみたいなら2航海(12〜13日間)で訪れよう。
A 初めての小笠原旅行なら、大自然を満喫できるアクティビティツアーに参加したい。長時間小さな船で移動したり、足場が悪いところを歩くケースもあるので、体力に自信のない人は予約時に相談してみよう。1航海なら半日やナイトツアーを含め2・3のツアーを組み合わせ、残りの時間で観光やビーチ散策をするのがおすすめ。
A 旅行の予定が決まったら、まず❶宿の混雑状況を確認して予約を早めに。❷船の予約。「おがさわら丸」の受付開始は東京出港日の2カ月前から。同時に❸現地ツアーの予約も出発前に済ませておきたい。❹レンタカー、レンタバイクなどの手配も必要。繁忙期は混雑するため、早めの予約を。
A 最短日数の、1航海(6日間)のツアーで、「おがさわら丸」2等和室+島での宿泊(3泊)+食事のトータルで10万円程度。さらにアクティビティツアーに参加すると、その分の費用が必要となる。おおよそ15万円程度をみておくとよい。
A 宿泊施設は父島・母島両方にある。父島のほうが民宿、ペンション、コンドミニアムなど選択肢が多く、目的や人数に応じて選ぶことができる。ただし、いずれの施設もキャパシティはそれほど大きくないので、年末年始や夏休みなどの繁忙期は早めの予約が必要。
A 父島の中心部、大村周辺では日用品や食料の買い出しに不自由することはない。ただし、24時間営業のコンビニはなく、7・8時から18時30分ごろまでの営業が一般的だ。大村以外には商店がほとんどないので要注意。クレジットカードが使えないお店もあるので、現金を用意しておこう。
A 父島では食事付きの宿、料理自慢の宿もあるが、割合としては素泊まりタイプの宿が多い。大村エリアを中心にカフェやレストランが揃っているので、外食は問題はない。
A 父島・母島の両方でNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯電話が使用可。市街地から離れると電波が届きにくくなることもあるので注意しよう。インターネットは、PCを持ち込めばLAN接続できる宿もある。
A 父島ではキャッシュカードは七島信用組合小笠原支店(平日8時45分〜18時、土・日曜、祝日9〜17時)で使用可能。郵便局は大村エリアにあり、キャッシュカードの使用も可能(平日9時〜17時30分、土・日曜、祝日9〜17時)。母島には、ゆうちょのATMがある。
※小笠原村観光協会 宿泊予約状況表
https://www.ogasawaramura.com/stay-reserve/