佐賀県は全国の日本酒好きが注目する土地の一つ。その県下でも有数の酒どころが、多良岳山系の名水や良質な米に恵まれる鹿島。市内の酒蔵が合同でイベントを行うなど「酒蔵の町」として名乗りを上げている。
毎年3月下旬に行われる6酒蔵の合同蔵開き「鹿島酒蔵ツーリズム®」。2024年は3月23・24日に開催
ひぜんはましゅく さかぐらどおり
肥前浜宿の歴史は、鎌倉・室町時代に遡る。江戸時代には長崎街道の脇街道・多良海道の港町・宿場だった。清らかな水が流れる町並みの風情を感じながら散策したい。
1.木造2階建ての塗屋造りの建物。主屋・仕込蔵・西蔵・麹室・土蔵が国の登録有形文化財/ 2.純米酒 君恩1.8ℓ2750円
気さくで明るい女将さんが看板娘
なかしましゅぞうじょう
慶安3年(1650)創業の、通りの中でも一番古い酒店。現在、酒造りは唐津市の鳴滝酒造で行っているが、ここで「君恩」や「太閤」など多くの銘柄を購入できる。日本酒仕立ての梅酒「太閤梅(たいこうばい)」720㎖1650円もおすすめ。
1.黒麹仕込み「魔界への誘い」720㎖1320円(左)、手造り純米酒「光武」720㎖ 1485円(右) /2.年間3万人もの人が訪れる。お気に入りの一本を見つけたい
清水が美酒となり、体に心に染みていく
かんこうさかぐら ひぜんや
光武酒造場が運営する観光酒蔵。事前予約で酒蔵の見学や試飲(所要30~40分、無料)ができる。また昔懐かしい雰囲気を再現した「昭和部屋」なども楽しい。
赤い色は春の暖かさや、陽気を招くと考えられ、希望や生命の躍動を表現している
本殿から奥の院へ続く参道には赤い鳥居が並ぶ
境内は広いので散歩コースにも
ゆうとくいなりじんじゃ
伏見、笠間と並ぶ日本三大稲荷の一つで、年間300万人超が訪れる。広大かつ緑豊かな敷地には、衣食住の守護神、稲荷大神などを祭る本殿を中心に、数多くの摂末社が点在。エレベーターがあり車いすでも参拝しやすい。
カラフルなラスク2枚組み160〜190円はおみやげに人気
イートインスペースあり
心が躍る、かわいいラスク専門店
おんりーわん さがかしまてん
独自製法のパンで作り上げるラスクの専門店。塩キャラメルやガーリック、オニオンなど、甘いものからおつまみにいいものまで、バラエティ豊かなフレーバーが揃い、迷ってしまいそう。ドリンクメニューはテイクアウト可能。
靴下か足袋はレンタルしている。ほかにムツゴロウに針をかけてとるむつかけの体験(7〜10月・要予約)もあり
九州・沖縄「道の駅」連絡会の最優秀賞の受賞歴もある
海の幸、山の幸が充実した道の駅
みちのえき かしま
有明海沿岸にあり、新鮮な海の幸と多良岳山系の山の幸が購入できる道の駅。地元食材を使ったオリジナル商品も多く並ぶ。「鹿島ガタリンピック」が開催される干潟で干潟体験もできる。シャワールームがあるので安心して泥んこになろう。
佐賀県鹿島市音成甲4427-6
長崎自動車道武雄北方ICから約22km
9~18時
7月第2水曜
242台 【干潟体験】
9~17時(干潮時のみ)
700円 ※4月中旬~10月の土・日曜、祝日、GW、夏休み期間中
● 九州自動車道福岡ICから鳥栖JCT経由、長崎自動車道武雄北方ICまで約81km。
● 博多駅から肥前鹿島駅までJR特急で1時間。普通列車に乗り換え、肥前浜駅まで5分。