
古くからハワイの人々は自然や神への信仰をとても大切にし、その心を踊りや歌を通して語り継いできた。滞在中はショーやレッスンなどの文化体験に参加して、ハワイの心に触れてみたい。





ショーやカルチャー体験でも人気のフラは、かつて文字をもたなかったハワイアンが神話や伝統を伝える手段だった。今は女性が踊ることが多いが、古代ハワイでは選ばれた男性が神聖な儀式として踊っていたそう。19世紀にはカアフマヌ王妃によって踊ることを禁止された時代も。現代ではハワイの文化としてしっかりと根付き、風に揺れるような自然な踊りに魅了される。



Merrie Monarch Festival
ハワイの文化や言語を復活させたカラカウア王の愛称で、「陽気な王様」という意味。津波被害を受けたハワイ島ヒロの復興のため開催されたフラの祭典は、60年以上経った現在も続いている。


伝統文化として愛されてきたフラは、西洋文化の流入とともに徐々に形を変え、古典的なスタイルのフラ・カヒコに加え、西洋音楽の要素を取り入れたフラ・アウアナが生まれた。

(古典フラ)
カヒコはハワイ語で「古い」という意味。打楽器のビートとともに自然や神々の物語を詠唱する、伝統的で神聖な古代フラのスタイル。ヤシの木の幹やひょうたんなど、自然の道具を打楽器として使い、そのリズムと歌に合わせて踊るのが一般的。

(現代フラ)
西洋楽器を使った音楽にのせて漂うように踊る、日本人にも馴染みの深い現代スタイルのフラ。詠唱よりも現代風の音楽と歌、踊りがメインで、ハワイアン・ミュージックに合わせて女性らしく優雅に踊るのが特徴。男女の愛を歌ったものが多い。





伝統的な打楽器のビートで演奏されていたネイティブハワイアンの音楽は、18世紀にイギリスのキャプテン・クックが上陸して以降、欧米のさまざまなジャンルの音楽が流入したことで大きく発展した。現代ではウクレレやギターなどの楽器を使い、ハワイの伝統文化に現代の自由な音楽要素をミックスさせた音楽が、ハワイアン・ミュージックとして世界中の人々に愛され、数々の名曲を生み出している。



4本の弦を持つ小型の楽器。今ではハワイの代表的な楽器として知られているが、実は19世紀にポルトガル人から伝来した楽器がもとになっている。



ひょうたんの一種であるハワイの伝統植物を2つ重ね合わせて作られた打楽器。フラ・カヒコの演奏で重要な役割をもつ。



ひょうたんやヤシの実の中に花の種を入れ、マラカスのように振って音を出す。羽飾りをつけて、華やかさを演出したものも。



ハワイ産の竹で作られたスティック状の打楽器。2本を合わせて打ち鳴らしたり、肩や足など体の一部を叩いてリズムを奏でる。



古代から演奏されている太鼓のような伝統楽器。ヤシの木の幹とサメの皮で作られ、神聖な楽器として演奏されていた。



その昔、ネイティブハワイアンの音楽はチャント(詠唱)とよばれ、打楽器が奏でる一定のリズムに合わせて神々や自然への崇拝や祈りの物語を歌うことで、後世に伝承する役割をもっていた。




「歌」の意味をもち、カフナやアリイが歌う詠唱に合わせて、打楽器のリズムや体の動きをつけたもの。おもに男性の集団が踊っていたが、女性が踊ることも。







花冠のように頭につけるタイプのレイ。首にかけるレイよりひとまわり小さく、お祝いの場面で贈られることが多い。


手首や足首につけるレイ。踊りを華やかに見せるほか、身につけることで自然からのパワーを得られるといわれている。


ハワイの自然の素材で作られるレイは、植物の種類や素材の違いによって異なる意味をもつ。贈る際の参考にしてみて。

「相手の幸せを願う」という意味が込められている

花言葉は「愛」。結婚式などの慶事で使われる

葉だけで作られ、「神聖な絆」「縁結び」の意味をもつ


旅行中にかけてもらったり、人生の節目や祝い事でも使われるレイには、愛や思いやり、誠実さを大切にするハワイアンの精神、アロハ・スピリットの気持ちが込められている。


贈られたレイは受け取る、はずさない
レイには贈る人の想いが込められているため、贈られたら喜んで受け取ろう。相手の前ではずしたり、ほかの人に渡すのはNG。
受け取ったレイはどうする?
レイをごみ箱に捨てるのはマナー違反。糸からほどいて自然に還すのがハワイの礼儀。日本へ持ち帰りたい人は検疫で申請する必要がある。



レイを身につけたり、相手と贈り合う特別な日。カピオラニ公園では大規模なレイイベントが行われる。レイのコンテストや地元アーティストによる演奏など、お祭りムード満点!