戸倉上山田温泉に築かれた山城から北アルプスの眺望を楽しみ、日本の原風景、信州の古代の暮らしを垣間見ながら、日本一のあんずの里へドライブ。市街地を周遊しながら、絶景ポイントや歴史散策を満喫できるのがこのコースの魅力。
市街地近くを周遊するコースながら、絶景ポイントや歴史散策を満喫できるのがこのコースの魅力。はじめは、戸倉上山田温泉の高台に築かれた中世末期の山城・荒砥城跡から千曲川が流れる善光寺平、北信濃の山々や北アルプスの眺望を楽しみ、姨捨の棚田で日本の原風景に触れる。さらに、信州の古代の暮らしが垣間見られる科野の里歴史公園、のどかな風景が広がる日本一のあんずの里へと車を走らせる。締めくくりは松代藩十万石の城下町・松代へ。石垣や堀などが復元された松代城跡や幕末の先覚者・佐久間象山を偲ぶ象山神社はもちろん、真田宝物館、真田邸、文武学校など真田家ゆかりのスポットも見学しよう。
【春】千曲市の森・倉科地区には「一目十万本」といわれるほどのあんずの木があり、開花時にはあたり一面がピンク色に染まる。4月上旬ごろが特に美しい。
【夏】森・倉科地区ではあんずの花とともに、6月中旬~7月中旬ごろにあんず狩りが楽しめる。オレンジ色に熟したあんずは、甘酸っぱくて美味。
コース途中の戸倉上山田温泉は風呂自慢の旅館やホテルが立ち並ぶ温泉地。松代は宿は少ないが、長野市街まで足をのばせばホテルが多数ある。
戦国時代の山城を史実をもとに再現
ちくましじょうやましせきこうえん あらとじょうせき
川中島の合戦の元となった信濃の豪族・村上氏の支族にあたる山田氏によって大永4(1524)ごろに築城された。現在は、物見櫓や兵舎、館など、戦国時代の山城の姿が再現されタイムスリップした気分に。展示室では当時の様子を学べ、物見櫓からは眼下に千曲川、戸倉上山田温泉、善光寺平を一望し、遠くアルプスの景色まで見渡せる。
古来より月の名所として名高い
おばすてのたなだ
千曲川を見下ろす斜面に1500枚もの美しい棚田が広がる。松尾芭蕉や小林一茶など多くの俳人の句の題材にもなるほどの景勝地だ。
現代に蘇った古墳近くにある公園
しなののさとれきしこうえん
国史跡の森将軍塚古墳の麓に広がる公園。園内には長野県立歴史館や森将軍塚古墳館がある。古墳館では出土品などを展示。国内最大級の竪穴式石室をもつ。古墳には埴輪が並ぶ。
長野県千曲市屋代29-1
(森将軍塚古墳館)
入園自由(森将軍塚古墳館は入館300円、9~17時※入館は~16時30分、月曜・祝日の翌日休)
入園自由(森将軍塚古墳館は入館300円、9~17時※入館は~16時30分、月曜・祝日の翌日休)
入園自由(森将軍塚古墳館は入館300円、9~17時※入館は~16時30分、月曜・祝日の翌日休)
52台
あんずのことなら何でもおまかせ
ちくましあんずのさとすけっちぱーく
あんずの古木の移植や古民家を移築し、昔ながらのあんずの里を再現。母屋(3月中旬~11月中旬開館、【時】9~17時 【休】月曜、祝日の翌日。あんずまつり期間中は毎日開館)では地元の芸術家の絵画を展示。
千曲川近くに立つ信玄の天然要塞
まつしろじょうあと
戦国時代、武田信玄が上杉謙信の攻撃に備えて山本勘助に命じて築城したと伝わる。三方を山に囲まれ、北は東西に流れる千曲川という地形をたくみに取り入れた堅固な造りであったという。現在は城門や木橋、石垣、土塁、堀などが江戸時代後期の姿に復元され、自由に見学できる。城下に今なお残る松代藩9代藩主が建てた真田邸、真田家伝来の大名道具を展示する真田宝物館も必見。城跡は松代散策の最初に訪れたいスポットだ。
知恵の神・学問の神を祀る神社
ぞうざんじんじゃ
黎明日本の礎を築いた、松代藩出身の幕末の思想家・佐久間象山を祀った神社。知恵の神・学問の神として親しまれ、「ちえもち」400円は受験生に大人気。鳥居前には馬に乗った佐久間象山の銅像がある。