茨城県の海岸沿いの北茨城や大洗は、寒い冬の風物詩・アンコウの本場。旬である11~3月ごろは多くの食事処や旅館で多彩なアンコウ料理を食べられる。
常磐沖はプランクトンや小魚が豊富。それらを捕食するアンコウは、特に絶品であることから、「西のフグ、東のアンコウ」ともいわれるほど、茨城を代表する冬の味覚で知られている。
骨以外、捨てる部分がないといわれるアンコウ。調理の際、身・皮・胃袋・肝・卵巣・エラ・ヒレの7つの部位に切り分けられ、「七つ道具」とよばれる。
アンコウは体の表面がヌルヌルしているため、まな板の上ではなく、吊るして回しながらさばかれる。シーズン中は店先に吊るされていることも。
アンコウの皮とヒレの付け根には、美肌によいとされるコラーゲンやビタミンがたっぷり。ほぼまるごと1尾を使う鍋なら、汁にこれらの成分が溶け込んでいるので、ぜひスープまで完食を。
昔から漁師が船の上で食べていたという、ご当地ならではの漁師めし。アンコウと野菜の水分のみで煮込み、味噌で味付けする。一般的なアンコウ鍋よりも濃厚なコクやうま味が楽しめる。
1人前4180円〜
(注文は2名〜)
県内の久慈浜産アンコウ(入荷状況により県外産の場合あり)を使用し、あん肝味噌で煮込んだ逸品。
【時期】11〜3月
1980円(左)、1100円(右)
脂がのった肝を蒸し、自家製ポン酢をつけて食す(入荷状況により提供できない場合あり)。
唐揚げは軽い食感にこだわり、レモン汁と淡白な身の相性が抜群!酒のつまみにもぴったり。
かっぽううおまさ
創業は明治36年(1903)まで遡る水戸屈指の老舗割烹。アンコウ料理が名物で、アンコウ鍋はもちろん、手作りの酢味噌が決め手のあん肝やあんこう供酢2750円も人気。納豆料理もおすすめ。老舗らしい落ち着いた造り。
1人前3500円〜
(注文は2名〜)
八丁味噌がベースの7種の味噌に、ゴボウやしょうがなどのみじん切りが入る。シメに雑炊(500円)もおすすめ。1名で来店した場合は1人前も可能。
【時期】10月上旬~3月
1500円(変動あり)
蒸したアンコウの七つ道具を酢味噌につけて食べる郷土料理。さまざまな食感が楽しめる
あじどころ おおもり
イワシ料理をはじめ、大洗の地魚を中心に夏は岩ガキ、冬はアンコウ鍋が楽しめる和食処。定食や丼ものも豊富。旅館風の店内には個室やテーブル座敷などがあり、一人からグループまで利用しやすい。涸沼川のほとりにある店。
鹿島臨海鉄道大洗駅から徒歩15分
大洗町磯浜町3152-1
11時30分〜14時LO、17〜20時LO
月・火曜(月曜が祝日の場合は昼のみ営業、火・水曜休)
30台
1人前3850円〜
(注文は1名〜)
煎った肝に自家製出汁と味噌を加え、身や肝、皮などを豪快に煮込む。野菜も地物を使用している。
【時期】10月上旬~3月下旬
にほんりょうり いさみ
「いばらきの地魚取扱店」認定店。魚介は近隣の那珂湊漁港で直接競り落とすため、鮮度抜群。アンコウは身から肝、皮にいたるまで臭みがない。あんこうづくし会席7700円や、地魚づくしの会席料理7700円〜も。創業約70年の老舗料亭。純和風の個室も完備。
1人前3300円〜
(注文は2名〜)
社長が3年もの歳月をかけて味を追求した自慢の一品。濃厚な肝の味と調和をとるために、コクのある味噌を使用しているのが特徴。
【時期】10月上旬~3月
1人前4400円〜
あんこう鍋よりも水分が少なく、より濃厚な味わいが楽しめる
※注文は2名〜
としまやつきはまのゆ
大津・平潟港から水揚げされた新鮮な魚介類はもちろん、農・畜産物もほぼ茨城県産のものを使用。常陸牛や地元でとれた自然薯、産みたての有精卵などの山の幸にもこだわっている。 海と川の眺望を楽しめる宿。内湯の前には海が広がり、露天風呂も併設している。