
東洋と西洋、レトロとモダンが融合した不思議な魅力にあふれる都市・上海。主要エリアの特徴を押さえて、街の全体像と旅のポイントをつかもう!
上海市
(中華人民共和国 直轄市)
約3048万人(2025年)
6340.5㎢
中国語(北京語など)


上海は、黄浦江の水運により17〜18世紀に発展。アヘン戦争後の南京条約により1843年に開港すると、列強諸国が租界を置いてアジア有数の金融都市に。中華人民共和国建国後には直轄都市に指定され、1978年以降の改革開放政策により中国屈指の商・工業都市に発展した。
東京▶︎上海 約3時間30分
1時間(日本が早い)
1元=約20円(2025年5月現在)
※スマホ決済が主流で現金はあまり使えない
30日以内の観光の場合は不要(2025年12月31日まで)

近代上海の歴史は、租界の歴史ともいえる。租界とは、治外法権を与えられた列強が置いた租借地。外灘周辺のイギリス租界を皮切りに、外灘を中心とした南西部がフランス租界、北部がアメリカや日本などの共同租界となった。現在残る洋館には租界建築をリノベーションしたショップも多い。



東方明珠塔をはじめ、高層建築が林立する近未来的な街並みで知られ、国内外の金融機関、大企業が集まる。中心の陸家嘴エリアには観光名所も多く、外灘の景色とリバービューが見事。

浦東では外灘の景色を楽しみながら遊歩道を歩きたい



別名「バンド」とよばれ、20世紀初頭に建てられた洋館が立ち並ぶ姿は「東洋のパリ」と称された当時の面影を残す。近年は洋館をリノベーションした複合商業施設が次々と誕生。

中山東一路沿いに並ぶ租界建築は、外観だけでなく、内部見学可能な建物も
古い中国が見られる場所
ユィーユエン
明代に造られた江南式庭園の傑作で上海の代表的観光スポット。庭園の周りには明・清代風の街並みを再現した豫園商城が形成され、老舗の上海料理店や工芸品店、みやげ物店がひしめく。

一流ブランドが集まる
ナンジンシールウ
人民公園から西へ続く大通り。東側にはホテルやグルメ街、西側には高級デパートが立ち並ぶ。海外の一流ブランドやローカル系のショップも多い。

たくさんの人で賑わう
ナンジンドンルウ
旧イギリス租界の中心部にあたる人民公園から黄浦江沿いの外灘まで続く上海一の目抜き通り。百貨店、老舗料理店、漢方薬や文具の名店などが立ち並ぶ。

おしゃれなリノベエリア
シンティエンディー
租界時代に生まれたレンガ造りの集合住宅、石庫門建築をリノベーションした複合商業スポット。レストランやバーが立ち並び、観光客やビジネスマンで賑わう。

路地裏散策が楽しい
ティエンズーファン
旧フランス租界の一角、レンガ造りの民家が残る住宅街に、カフェや雑貨店、レストランが並ぶ。ノスタルジックな雰囲気を楽しめるショッピング&観光スポット。

最新トレンドの発信地
ホアイハイヂョンルウ
南京東路と並ぶメインストリートで、おしゃれなショップやレストランが立ち並ぶ。基点となる黄陂南路駅の周辺には、高級ショッピングモールやK11などが集まる。

新旧が融合する
アンフウルウ ウーカンルウ
歴史的建築物が立ち、休日にはフォトジェニックな景色を求めて観光客や地元の人で賑わう。今話題のショップやカフェが揃い、注目度上昇中のホットプレイス。

租界建築と美しい並木道
ホンシャンルウ
旧フランス租界の西部。周辺は高級住宅や各国の領事館が集まる。瀟洒な洋館を改装したレストランが多く、近くの東平路や永康路はおしゃれなバーエリア。
