首都ロンドンを中心に伝統と新しさを併せ持つ多くの街が点在する。それぞれの特徴を把握し、目的地を決めて行こう。
国名
グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
首都
ロンドン
London
人口
約6760万人(2022年推計)
面積
約24.3万k㎡
言語
英語(公用語)のほか、ゲール語、ウェールズ語など
政体
立憲君主制
イギリスは外国からは1国のように扱われるが、実際にはそれぞれに異なる歴史と文化をもつ4国によって構成される連合王国。
England
グレート・ブリテン島の大部分を占める連合王国の中心国であり、全体の80%以上の人口を抱える。ロンドンが連合王国とイングランドの首都を兼ねる。
Wales
グレート・ブリテン島の西部、連合王国に最も早く組み込まれた。首都はカーディフ。英語と並びウェールズ語を公用語としている。
Scotland
グレート・ブリテン島北部で、独自の文化をもつ。18世紀に連合王国に組み込まれたが、今も独立独歩の気風は強く、2014年には連合王国からの独立を問う住民投票も行われた。
Northern Ireland
アイルランド島は、一時は島全体が連合王国の領土だったが、1922年北部を残してアイルランド自由国がイギリスから独立した。
一般的に「ユニオン・ジャック」として知られているイギリスの国旗。その名の由来は、軍艦の船首旗竿に国旗を掲げていたことからきている。図柄は1人の君主統治下にある3つの国の旗を組み合わせた、イギリスの歴史そのものを物語るデザインになっている。
英国王室を中心とした華やかな装いのもと、歴史を刻んだ荘厳な建造物と近未来的なビルが競い合う。揺るがない伝統の隣で斬新なファッションや音楽を生み出す。大河テムズを中心に、「旧」と「新」がエキサイティングに交錯。緑豊かな広大な公園と大都市の活気が共存し、観光もショッピングもグルメも、楽しみが満載の首都。
Palace of Westminster/Big Ben
ロンドンを象徴する2つの建物。全景を撮るには対岸またはウエストミンスター・ブリッジから撮影。
Buckingham Palace
ロンドンの一大人気イベント、衛兵交代式を目当てに、バッキンガム宮殿前に多くの人が集まる。
Westminster Abbey
歴代国王の戴冠式を執り行う王室の教会。ウィリアム皇太子とキャサリン妃の結婚式やダイアナ元妃の葬儀もここで行われた。
The British Museum
世界中から集めた人類の遺宝が大集結。丁寧に見るには数日かかるといわれる規模。
Tower of London
要塞、宮殿、牢獄と変遷し今でも幽霊目撃談や伝説の多い世界遺産。巨大な宝石もみどころ。
ロンドンから日帰りか1泊で出かけたい。古代ローマからの古い街やビートルズやシェイクスピアにゆかりの街へ。地方都市にも特有の歴史と文化が息づく。
Stratford upon Avon
シェイクスピア生誕の地。彼が埋葬された教会や娘が夫と営んだ医院などが残る。
Oxford
名門大学群で有名な古い学園都市。『不思議の国のアリス』や『ハリー・ポッター』にも縁が深い。
Bath
お風呂Bathの語源という説も。遺跡にも温泉跡が残っている。
ロンドンから約200㎞、なだらかな丘陵地帯が続くロンドンのカントリーサイド。緑の丘では羊が草を食み、点在する村は、中世や近世に建てられたままの家並みを見せ、瀟洒なホテルの手入れされた庭園には花が咲き乱れる。時を止めたような光景を前に、旅人はため息を漏らすほかない。1日でも2日でも足を延ばし訪ねたい。
Bibury
14~17世紀の石造りの家々が美しく、英国パスポート表紙裏にも描かれる。
Broadway
14~17世紀の石造りの家々が美しく、英国パスポート表紙裏にも描かれる。
Bourton-on-the-Water
リトル・ヴェニスとよばれる水辺の街。素敵なカフェやショップも点在。
ピーター・ラビットのふるさとは、イングランドとスコットランドの境界近くに広がる、文字どおり多くの湖が美しい景観を見せるエリア。全域が国立公園に指定され、2017年には世界文化遺産に登録。なだらかな起伏を描く丘と湖が織りなす静かな自然に惹かれ、19世紀から作家や詩人が数多く移り住んだ。写真は、周囲にのどかな風景が広がるイングランド最大の自然湖、ウィンダミア湖。
中世・近世の面影を色濃く残す街並みがよく保存されたエジンバラは街ごと世界遺産となっている15世紀以来の首都だ。特有の文化をもち、独特のタータンチェックやスコッチはまさしくこの地の誇り高い産物。英国最北の地。中世や18世紀そのままの街並みが残る。