断崖絶壁の「地獄のぞき」で有名な鋸山は、房総でも有数の絶景スポット。この一帯は乾坤山日本寺の境内で、多くの人が参拝に訪れている。ロープウェーの駅を起点に、約2時間の境内散策おすすめコースを紹介しよう。
鋸南町
けんこんざんにほんじ
神亀2年(725)、行基菩薩によって開かれた関東最古の勅願所(天皇により国家鎮護などを祈願した神社・寺院)。鋸山の南側斜面一帯に10万坪ほどの境内をもち、「地獄のぞき」のほか、2600段以上の石段で結ばれた歩道沿いの石仏や高さ31mの磨崖大仏などがみどころ。
のこぎりやまろーぷうぇーさんろくえき
のこぎりやまろーぷうぇーさんちょうえき
のこぎりやまろーぷうぇー
全長680m、約4分の空の旅で、最初の絶景に出合える。天気のいい日は、東京湾から三浦半島までを見渡せる。ゴンドラは40人乗り。富士山まで見える日もある。
JR浜金谷駅から山麓駅まで徒歩10分
富津市金谷4052-1(山麓駅)~鋸南町元名(山頂駅)
片道650円、往復1200円
9~17時(11月16日~2月15日は~16時)
荒天時運休、メンテナンス休業あり、公式WEBサイトで要確認
200台
じっしゅういちらんだい
常陸国(現在の茨城県)から駿河国(現在の静岡県)まで、十の国を一望できたため、この名が付いた。頂上には浅間神社もある。
ひゃくしゃくかんのん
石切場跡の垂直の壁に彫られた高さ30mの観音様。6年をかけて、昭和41年(1966)に完成した。交通安全の守り本尊として崇拝されている。下から見上げると、観音様の迫力に圧倒される。
じごくのぞき
境内の最高地点となる標高329mにある展望台。垂直に切り立った崖の先端にあるので、勇気を出して足を進めよう。近年、大人気の観光名所なので、混み合うこともしばしば。先端には柵が設けられている。足場は悪いのでくれぐれも注意。
❶岩舞台とよばれる石切場跡にはかつて使っていた機械がまだ残っている/❷通称“ラピュタの壁”とよばれている場所
いしきりばあと
百尺観音近くにある北口管理所そばの石切場跡では、まるでアニメ映画のような世界を楽しめる。房州石の石切場だった場所の跡地で、圧巻の岩壁を数カ所見学可能。管理所で拝観券を提示すれば再入場できる。
見学自由
見学自由
見学自由
❶石仏には「百躰観音」「維摩窟」といった名前が付けられている。ココはずっと下り坂で一部足場が悪いところもある/❷自分に似た顔の像を探してみよう
とうかいせんごひゃくらかんどう
江戸時代の名工・大野甚五郎が門弟27人と、21年もの歳月をかけて刻んだ1553体の石仏が圧巻。羅漢像はひとつも同じ顔がない。
❶昭和44年(1969)に修復。名前を書いて、願いを唱えながら納めると願いが叶うといわれる、お願い地蔵尊もある/❷小さなお地蔵様が無数に奉納されている
だいぶつひろば
天明3年(1783)に大野甚五郎が3年をかけて彫刻した薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)像が原型。高さ31mは奈良東大寺の大仏の約2倍だ。
のこぎりやまろーぷうぇーさんちょうえき
山頂駅にはカフェがあり飲み物や団子などを販売。待ち時間に利用しよう。山麓駅まではロープウェーで4分。
絶景が自慢の隠れ家カフェ
おんがくとこーひーのみせ みさき
明鐘岬の絶壁の上に立ち目の前に海が広がる。40年以上も休まず営業を続けており、映画の舞台として一躍有名に。湧き水でいれたコーヒーは550円~。
房総のみやげならココで
ざ・ふぃっしゅ
南房総のおみやげなど約1500種の品揃え。お魚市場や売店ハマーズなどがある複合施設。貝類や干物、佃煮などが揃うお魚市場。
房州石を使ったモダンな美術館
のこぎりやまびじゅつかん
2019年7月に金谷美術館から名称変更。年3~4回、企画展を開催している。近代・現代の洋画・日本画・写真などを展示。
東京湾を眺めながら露天風呂を楽しむ
てんねんおんせん うみべのゆ
海を見ながら入れる露天風呂などがある。海のすぐそばに位置する最高のロケーション。
JR浜金谷駅から車で5分(無料送迎あり)
富津市金谷525-17
入浴850円~
10時~20時30分(土・日曜、祝日は9~21時。最終入場は30分前)
無休
230台