
旅のはじまりは、現地の情報を知ることから。まずは、基本情報を頭に入れておこう。

6カ月以内の観光の場合ビザは不要。ただし電子渡航認証eTAが必要となるので、事前にウェブサイトから申請しておくこと。

カナダドルを使用。
(2025年7月現在)

チップの習慣がある。レストランなどでは15%程度を支払うのが一般的。料金にサービス料が含まれている場合は不要。

英語とフランス語が公用語。基本は英語だが、ケベック州ではフランス語の方が通用度が高い。また、先住民族の言語を公用語に定めている地域もある。

東京からバンクーバーへの直行便で9~10時間。トロントへの直行便は12時間~13時間30分。復路の方がやや長い。

バンクーバー1都市滞在ならば3泊5日でも可能だが、カナディアン・ロッキー観光や東海岸の都市を周遊するなら6泊8日程度が一般的。

物品購入や食事、宿泊などに対し、連邦物品サービス税(GST)と州・売上税(PST)が加算される。GSTは5%、PSTは州によって異なる。GSTとPSTをあわせて統一売上税(HST)として徴収している州もある。

カナダの治安はおおむねいいが、一部夜になると治安が悪くなるエリアもあるので、夜間の一人歩きは控えたい。持ち物に気を配るなど基本的な注意は怠らずに。

バンクーバーの一般的な店舗での料金目安は次のとおり。ミネラルウォーター(591㎖)C$1.99〜、ホットコーヒー(Mサイズ)C$1.92〜、ビール(473㎖)C$2.79〜、タクシー初乗りC$3.75〜。


カナダは日本同様、水道水が飲める国であり、都市部では基本的に安全である。ただし地域によって水の硬度が異なるため、体質が気になる場合は、スーパーマーケットやキオスク(売店)でペットボトルの水を購入するのが安心。主要ブランドは、ダサニ(Dasani)など。長旅による体調変化も考慮し、無理をせずこまめな水分補給を心がけたい。


昨今、スマホやガジェット類の充電が多いため、旅前に押さえておきたいポイント。カナダは110〜120V、プラグは2穴式(Aタイプ)。日本の電化製品はコンセントの変換プラグなしで基本的に使えるが、電圧対応は事前に確認しておきたい。ヘアドライヤーやヘアアイロンなどは、海外対応モデルを準備するのも安心。USBポート付きのマルチタップがあると、一度に複数台の充電ができるので重宝する。


カナダでは現金よりカード決済が一般的で、ほとんどの店でクレジットカードが使える。タッチ決済(Tap)対応カードがあるとさらに便利。店によってはPIN(暗証番号)の入力を求められる場合があるので、事前に確認しておこう。またレストランなどではタッチ決済時に、15%、18%、20%、No Tipといったチップの選択肢が表示されることが多い。


※掲載の祝祭日とイベントの日程は、2025年8月~2026年7月のものです。
※★印の祝祭日は年によって日にちが変動します。

1月1日 元日
New Year’s Day
1月9日~25日 ナイアガラ・アイスワイン・フェスティバル
(ナイアガラ・オン・ザ・レイク)

2月16日 ファミリーデー★
(一部の州)Family Day
2月6日~15日 ケベック・ウィンター・カーニバル
(ケベック・シティ)

3月~4月上旬 メープルシロップ・フェスティバル
(オンタリオ州各地)

4月3日 グッド・フライデー★
Good Friday
4月6日 イースター・マンデー★
Easter Monday

5月18日 ビクトリアデー★
(一部の州を除く)Victoria Day
5月3日 バンクーバー・マラソン
(バンクーバー)
5月9日~18日 カナディアン・チューリップ・フェスティバル
(オタワ)

6月下旬~7月上旬 モントリオール国際ジャズフェスティバル
(モントリオール)

7月1日 カナダデー
(建国記念日)Canada Day
7月下旬頃 セレブレーション・オブ・ライト(花火大会)
(バンクーバー)

8月4日 ブリティッシュ・コロンビアデー★
(ブリティッシュ・コロンビア州のみ)British Columbia Day
※カナダ全体では、Civic Holiday(市民の日)として祝う地域も多い。

9月1日 レイバー・デー(労働者の日)★
Labour Day
9月30日 真実と和解の日
National Day for Truth and Reconciliation
9月4日~14日 トロント国際映画祭
(トロント)
9月25日~28日 ナイアガラ・グレープ&ワイン・フェスティバル
(ナイアガラ周辺)

10月13日 サンクス・ギビングデー★
Thanksgiving Day

11月11日 リメンブランス・デー
(戦没者追悼記念日)Remembrance Day
11月中旬~1月上旬 ウィンター・フェスティバル・オブ・ライツ
(ナイアガラ・フォールズ)

12月25日 クリスマス・デー
Christmas Day
12月26日 ボクシング・デー
(オンタリオ州など一部の州)Boxing Day



バンクーバーやトロントでは花が咲きはじめ春の訪れを感じるシーズン。5月に入るとジャケットは不要に。ただし朝晩は冷え込むため、羽織るものがあると便利。また、バンクーバーは長雨になることもある。

●バンクーバー ●トロント


湿度が低く、からりとした天候が続きカナダ全土で観光シーズンを迎える。夏服でいいが、羽織ものなどは用意して。トロントでは6月は21時を過ぎても明るい。カナディアン・ロッキーも最盛期を迎える。観光地は混み合い、ホテルの値段もハイシーズン料金になる。

●カナディアン・ロッキー ●プリンス・エドワード島 ●モントリオール ●ケベック・シティなど


9月に入ると秋の訪れを感じる。9月後半から紅葉が始まり、特にナイアガラからケベック・シティまでのメープル街道は、紅葉の名所として賑わう。また8月下旬から9月下旬は夏のオーロラが見られるエリアも。ジャケットやセーターを用意しておこう。

●メープル街道(紅葉) ●ホワイトホース・イエローナイフ(夏のオーロラ)


11月に入ると気温が下がり冬の気配になる。北部地域でオーロラが見られるほか、山岳地帯はスキーリゾートとして賑わう。モントリオール以北ではマイナス10℃を下回ることもあるので、防寒対策はしっかりと用意したい。

●ホワイトホース・イエローナイフ(オーロラ)