街路樹が並ぶ神楽坂通りは昔ながらの店や今風なカフェ、雑貨店などが軒を連ね、路地に入ると昔ながらの料亭から三味線の音が聴こえる。お気に入りのお店や商品を探しながら、パリの街角を思わせる石畳の道を散歩してみよう。
▶ JR・地下鉄飯田橋駅または地下鉄神楽坂駅が散策の起点。坂下に位置する飯田橋駅に近づくほど、多くの人で賑わう。
▶ 神楽坂下交差点から神楽坂駅出口(赤城神社寄り)までにかけて、平日と土曜の12〜13時、日曜、祝日の12〜19時は歩行者天国になる。また、この区間の車通行は一方通行だが、12時と24時で向きが変わる。
神楽坂下交差点から見る神楽坂通り。夏まつりの阿波おどりをはじめ、さまざまなイベントも行われる
兵庫横丁には、隠れ家のような一軒家レストランや和食の名店がたたずむ
神楽坂 茶寮 本店があるかくれんぼ横丁。鍵形に曲がる細い道が多く、散策が楽しいエリア
カウンター席とテーブル席、購買スペースからなる1階。2階にもテーブル席を備える
玉露【翠緑】〜すいりょく〜935円。低温のお湯で甘みとコクをじっくり味わう
碧羅(へきら)日本のお茶セット2310円。京都宇治の抹茶と、栗を使用した自家製クリームの生絞りモンブラン
神楽坂の賑わいから離れた裏路地にたたずむ古民家カフェ
かぐらざか さりょう ほんてん
2階建て古民家をリノベーションした和カフェは、煎茶から和紅茶まで、日本茶のメニューが多彩。こだわりの抹茶とのバランスを考えて作られた和テイストのスイーツや、素材のうま味を大切にした、極上のだしが香るおばんざいも人気。
明るい店内では大きなシャンデリアとショーケースのお菓子が輝く
(左)ケーキの予約はできないので行列ができることもある/(右)フランス産マーブルの床やスペインの石を使った贅沢なインテリア
(左)2・3階のカフェスペースもヨーロッパの雰囲気が漂う大人の空間/(右)メレンゲと生クリームのお菓子をコーヒーと一緒に店内でいただく
ヨーロッパの街角で菓子を選んでいるような雰囲気あふれるパティスリーショップ
おー・めるべいゆ・どぅ・ふれっど
フランス・リール地方にある菓子店がアジア初出店。看板商品であるメレンゲの生菓子・メルベイユやケーキ、ワッフルなどすべて店内で手作りの新鮮なフランス菓子が味わえる。体験したことのないメレンゲの食感に驚く。
1.特産塩バタービスケットは缶のコレクターもいる/2.ブルターニュ産そば粉のウイスキーはフルーティな味わい/3.中辛口のシードルは専用の有機リンゴの一番搾りのみを使用/4.種類豊富に揃うシードルは、低アルコールで飲みやすい発泡酒
店舗の隣は日本初のクレープリー店。テラス席もあり、週末は待機列ができるほどの人気ぶり
チーズやバター、生ハムなどが並ぶ
直輸入の食材が並ぶクレープリー併設ショップ
れぴすりー る ぶるたーにゅ
フランスから選りすぐりの食材を取り扱うショップ。ブルターニュ直輸入のリンゴ酒シードルや調味料、パッケージのかわいいクッキー、サラミやチーズなどギフトや家庭で楽しむグルメアイテムが豊富に揃う。
総合受付。かわいいピクトグラムにも注目
メディアテーク(図書館)は閲覧だけなら無料
(左)坂倉準三設計の白亜の建物は大きな窓が特徴/(右)南仏の村をイメージした建築家・藤本壮介氏による新棟
(左)世界的にも珍しい構造のらせん階段で3階へ/(右)メンバー登録で貸し出し可能なフランス書籍
神楽坂に宿るエスプリの発信地
とうきょうにちふつがくいん
昭和27年(1952)に創立したフランス政府公式の語学学校・文化センターで、フランスと日本を結ぶ文化交流施設。神楽坂にフランス人が多く見られるのはこの施設の影響が大きい。広く一般に開放されていて、イベントを随時開催している。
新宿区市谷船河原町15
JR・地下鉄飯田橋駅から徒歩7分
受付9時30分〜13時30分、14時30分〜19時30分(金・日曜は9時30分〜13時30分、14時30分〜17時、土曜は9時30分〜19時)※見学時間、見学可能箇所については公式サイトを要確認
月曜、祝日
なし
(上)こぢんまりとして居心地のよいミニシアターは全108席/(下)わかりやすくて楽しい表示もフランスのテイストを感じる
フランス映画ファン垂涎の映画館
えすぱす・いまーじゅ
充実したフランス映画のラインナップと、俳優や監督を招いたイベントが継続的に開催されている映画館。日本語で開催されるものも多く、映画を通してフランス文化を発信している。