迫力満点のSLも走る「大井川本線」と、日本唯一のアプト式列車の「南アルプスあぷとライン」、2路線からなる大井川鐵道。その沿線には、奥大井の絶景ポイント、複合施設「KADODE OOIGAWA」、寸又峡温泉など、魅力的なスポットが点在する。
お茶畑を疾走する蒸気機関車に懐かしさを感じる
金谷駅〜千頭駅間の「大井川本線」と、千頭駅〜井川駅間の「南アルプスあぷとライン」の2路線からなる大井川鐵道。新金谷駅からはSLも走る。煙を上げ、大きな汽笛の音を響かせて走るSLは迫力満点。客車によって違いはあるが、木製の窓や座席、蒸気暖房などからレトロ感が漂う。タイムスリップしたような感覚に包まれる。千頭駅からは日本唯一のアプト式列車が走る「南アルプスあぷとライン」に乗り換え。日本一の急勾配を体感でき、長島ダム湖上にある「奥大井湖上駅」ではエメラルドグリーンの美しい光景を眺望できる。
門出駅に直結している複合施設「KADODE OOIGAWA」も人気だ。茶葉ができる過程を工場を見学することができ、おいしいお茶の秘密を体感することができる。おいしいお茶の淹れ方や学べる展示、気に入った茶葉を購入できる販売コーナーも充実。緑茶の奥深さに触れたら、寸又峡温泉でリフレッシュして、旅の最後を締めくくろう。
●公共交通機関利用の場合は、名古屋駅から浜松駅まで東海道新幹線ひかりで約30分。JR東海道本線に乗り換え、金谷駅まで約40分、大井川鐵道大井川本線に乗り換えて門出駅まで約12分、千頭駅まで約1時間30分。
●大井川鐵道SLは、新金谷駅(大井川本線)から発着する。乗車希望は前日12時までに要予約(☎0547-45-4112)。メール予約は前々日の24時まで。南アルプスあぷとラインは、千頭駅から乗車を。
●新東名高速道路島田金谷ICから川根本町に向かう国道473号は2023年1月現在、通行止め。県道64号経由で迂回して約60km。
1.長島ダムの建設に伴って生まれたダム湖の半島の上にある奥大井湖上駅。ここから見える景色はスリルにあふれている/2.オリジナルポストカード付き駅弁「大井川ふるさと弁当」は金谷駅、新金谷駅前、千頭駅で販売している
車窓から流域の絶景を楽しむ
おおいがわてつどう
静岡県中部を大井川に沿うように北上する。昭和51年(1976)から日本の蒸気機関車の保存運転を行うパイオニアで、日本最大規模の運転本数を誇る。運行状況はホームページをチェック。また、千頭駅から南アルプスあぷとラインに乗り換えて、国内唯一のアプト式トロッコ列車にもぜひ乗車したい。
大井川周遊きっぷ4900円(2日間有効)、大井川本線(金谷駅~千頭駅)フリーきっぷ3500円、井川寸又峡周遊きっぷ2100円(2日間有効)
金谷駅始発6時3分/千頭駅終車20時40分(大井川本線)、千頭駅始発9時13分/井川駅終車15時55分※運転日注意(南アルプスあぷとライン)
無休
新金谷駅構内駐車場利用170台(1日1000円)※2023年1月現在、家山駅〜千頭駅間は台風被害の影響でバスによる代行運転を実施中、ダイヤは変更の場合あり、詳細はHPを要確認
1.駅直結、新東名島田金谷ICにも近く交通至便なロケーション/2.緑茶ギフトや、緑茶に合うお菓子などが揃うショップでおみやげ探しを/3.SLに見立てた真っ黒なSLソフト500円は漆黒・煙・ミックスの3種。「A STATION KIOSK」で販売
緑茶と農業の魅力に出合う新感覚のフードパーク
かどで おおいがわ
緑茶をテーマとした体験型コンテンツから、地元産の野菜や肉などが揃う直売所、地元食材を楽しめるレストランまで、大井川の魅力をさまざまな角度から体感できる施設。大井川鐵道門出駅に直結し、観光案内所「おおいなび」も隣接しているので、観光の拠点におすすめ。
1.肌がすべすべになるという泉質が好評。男女入替あり/2.和情緒あふれる旅館で旅の疲れを癒やして
開放的な露天風呂で癒やしの時間
すまたきょうおんせん すいこうえん
趣あるレトロな雰囲気のなかで、四季の食材を使用した料理と天然温泉を堪能できる旅館。日帰り入浴も可能で自慢の「白珠の湯」と翠紅苑オリジナル弁当がセットになった日帰りプランもある。
新東名高速道路島田金谷ICから約55km
静岡県川根本町千頭279
日帰り入浴は600円、日帰りプラン(弁当付)は2500円~
日帰り入浴11時30分~19時
無休
20台
橋の真ん中付近で恋の願い事をすると叶うという伝説をもつ
ダム湖上をゆらゆらとスリリングに
ゆめのつりばし
寸又峡温泉から遊歩道を約30分歩いた先にある、大間ダムに架かる長さ90mの吊橋。通常は一方通行で定員は10名。橋の真ん中で願い事をすると恋が叶うというロマンチックな伝説をもつ橋として、女性観光客から人気を集めている。吊橋を渡った先にある304段の階段を上ると、尾崎坂展望台がある。