ニューヨークの夜の楽しみにぜひ訪れたいジャズ・クラブ。初心者でも気軽に立ち寄れる、大小さまざまなクラブをチェック!
各ジャズ・クラブのHPや置いてある情報誌でチェックしよう。出演アーティストやバンド、上演時間、カバーチャージ料金は日によって異なる。
ジャズ情報満載の「HOT HOUSE」
料金システムは2種類。カバーチャージは入店料のことで、出演者によって金額が変わる。ミニマムチャージは、それとは別にドリンクや食事の最低注文料金を指す。
ジャズ・クラブに入店するためのチケットはないことが多い。予約なしでも席がすいていれば入れるが、店によっては予約が必要なところもあるので注意。
グリニッチ・ビレッジにあるジャズ・クラブはカジュアルな服装で問題ない。そのほかの店では多少おしゃれをして出かけると雰囲気に合う。
演奏者へのチップは必要ないが、ウェイターやバーテンダーには料金の15〜20%、またはレシートに記載されたTAX(税金)の2倍のチップを渡そう。
ドリンクはどの店にもあるが、フードは店により異なる。テーブルが狭い店では演奏に集中できない場合もあるので、別で済ませたほうが無難。
バーのように利用できる
迫力の演奏を間近で体感するなら前の席がおすすめ
1.ビールやカクテル、ワインなどドリンクも充実
2.NYで活躍したレジェンドたちの写真が壁を飾る
3.プレイヤーのソロ演奏は盛り上がるシーンの一つ
4.店の入口には舞台に立ったミュージシャンの写真が並ぶ
大きめのテーブル席なので、1人だと少し居心地が悪いかも。
グリニッチ・ビレッジ
NYジャズを代表する名門クラブ
Blue Note
ニューヨークが誇る名門ジャズ・クラブ。かつてディジー・ガレスピーやオスカー・ピーターソンらもこのステージに立ち、現在も世界中からミュージシャンが訪れる。多彩な食事とともにジャズを楽しめるのも魅力だ。入口はピアノがモチーフとなっている。
地下鉄ⒶⒸⒺ、ⒷⒹⒻⓂ線 W 4 St Wash Sq駅から徒歩3分
131 W. 3rd St.
18〜24時(日曜11時〜、金・土曜は〜翌3時)※18時開場/20時公演、22時開場/22時30分公演の2回(日曜ブランチは12時開場/13時30分公演)
なし
フラットなステージで距離が近いのが魅力
開演時間の30分前には到着し、先着順でテーブルに案内される。
グリニッチ・ビレッジ
迫力の演奏を間近で聴ける小さな店
Smalls Jazz Club
バーカウンターのみの小さなジャズ・クラブ。地元ミュージシャンの演奏が多く、ビッグバンドや小編成バンドなどスタイルはさまざま。ステージと客席の距離が近く、一体感を味わえるのが魅力だ。チケット予約者のみ入場可。予約は公式サイトから。小さな入口の手前にはジャズ情報誌が並ぶ。
地下鉄①線 Christopher St Stonewall 駅から徒歩3分
183 W. 10th St.
19時〜翌3時※演奏は①19時30分と21時、②22時30分と24時の入れ替え制(金曜14時、17時30分)。※演目により異なる
なし
どのプレイヤーもハイレベル。その表情や動きにも注目
「ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ」が演奏をする月曜なら、比較的ゆったり。
グリニッチ・ビレッジ
レジェンドたちが登場した老舗クラブ
Village Vanguard
1935年創業。名プレイヤーたちがレコーディングを行ったジャズ・クラブ。セロニアス・モンクやジョン・コルトレーン、マイルス・デイビスなど、数々の大物ミュージシャンがこの店の舞台に立った。 小さなドアを開けて地下へ。1ドリンクオーダーがマスト。
地下鉄①②③線 14 St駅から徒歩5分
178 7th Ave.
20時〜、22時〜(ライブ時間)
なし
バードランド・ビッグ・バンドの演奏もおすすめ
「バードランド劇場」ではジャズ公演に加え、ゲストを迎えてライブを行う。
ミッドタウン・ウエスト
広々とした空間でハイレベルな演奏を
Birdland
1949年にアッパー・ウエスト・サイドで創業した名店。店名はチャーリー・パーカーの愛称「バード」に由来。若手から大物までが登場し、クオリティの高い演奏を食事しながら聴くことができる。ミッドタウンの中心部にあり、アクセスしやすい。
地下鉄ⒶⒸⒺ線 42 St/Port Authority Bus Terminal駅から徒歩3分
315 W. 44th St.
17時30分〜深夜
なし
ハーレムにある「コットン・クラブ」などの名門クラブでは、ニューオーリンズ・ジャズやビッグバンド・スタイルが演奏されていた。当時、聴衆として出入りできたのは、白人のみだったという。
ピアニスト、作曲家、アレンジャーとして活躍したジャズプレイヤー。作曲した数は800曲を超えるといわれている。1923年に「ワシントニアンズ」というビッグバンドを結成し、NYを中心に活躍。
ジャズの中心はミッドタウンへ移行。1940年代に入ると、チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーが中心となり、激しいリズムと挑発的なスタイルで衝撃を与えた。
カンザス出身のアルトサックス・プレーヤー。「サヴォイ・クラブ」でディジー・ガレスピーと出会い、ビバップを創成する。スピード感あふれるテクニックと美しい音色は、ジャズの概念を一変させた。
グリニッチ・ビレッジでモダンジャズは黄金期を迎える。クール、ファンキー、モードと新スタイルが登場し、「バードランド」など、現在も続くジャズ・クラブが賑わった。
クール、モード、ファンキーと次々にジャズの方法論を確立した天才トランぺッター。幼少期から音楽に親しみ、高校卒業後、NYのジュリアード音楽院に入学。チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピーらと共演。