
フランクフルトからミュンヘンへ。絶対外せない街やスポットを押さえた、ドイツ満喫プラン。

フランクフルト到着
フランクフルトへは、日本の3カ所の空港(羽田、成田、中部)から直行便が出ており、最もアクセスが充実している。所要時間は約14時間30分。日本を午前中に発つと、フランクフルトへは夕方の到着となる。
フランクフルト 泊

マイン川沿いに広がるフランクフルトの街並み


フランクフルト
中世の風情を残すレーマー広場を起点に、再建された新・旧市街や文豪・ゲーテの生家などを見学。マイン・タワーからの眺めも楽しみたい。ランチには郷土料理をぜひ。名物のアプフェルヴァインもおすすめ。リンゴ酒やアプフェルヴァインと郷土料理を楽しもう。
フランクフルト 泊

レーマー広場周辺にみどころが集中している


ライン川
ライン川渓谷中流上部の両岸に、次々と現れる古城をクルージングで優雅に気軽に楽しみたい。名産のフランケンワインを味わったり、ゴシック様式の壮麗なケルン大聖堂を見たり、楽しいことがたくさん。
フランクフルト 泊

ライン川から見たケルン大聖堂


ロマンチック街道
ヴュルツブルクでは世界遺産のレジデンツと、丘の上のマリエンベルク要塞は見逃せない。ランチは醸造所直営のレストランで、フランケンワインを味わってみよう。ローテンブルクではカラフルでかわいい木組みの家々が立ち並ぶ市壁を歩いたり、市庁舎塔から街を見渡したり、さまざまな角度から街を楽しみたい。
ローテンブルク 泊

マリエンベルク要塞からヴュルツブルクの街並みを一望

ローテンブルクのマルクト広場


フュッセン
フュッセンを起点に、ドイツで絶大な人気を誇る白亜の古城、ノイシュヴァンシュタイン城観光を満喫。郊外にあるヴィース教会は世界遺産に登録されており、贅を尽くした装飾が見事。どちらも内部は撮影NGなのでしっかり目に焼き付けておきたい。

マリエン橋からは、雄大な自然のなかにそびえるノイシュヴァンシュタイン城が撮影できる

ロココ様式の装飾が施されたヴィース教会


ミュンヘン
きらびやかな装飾が施されたレジデンツを鑑賞。広いのでポイントを絞って見学するのがおすすめ。名物の白ソーセージは午前中のうちに食べておきたい。マリエン広場周辺では新市庁舎や聖ペーター教会の上から街を眺めるのもよい。夜はビールと相性抜群の料理で決まり!クラフトビール店も人気がある。
ミュンヘン 泊

バイエルン王家の権力がうかがえる


ミュンヘン発
ミュンヘンから日本への直行便は羽田と関西へ運航。所要時間は約12時間25分〜14時間55分。
機内 泊


帰国

準備段階で必要な基本的な情報や、滞在時に気をつけたいマナーなどを事前にしっかり確認しておこう。



観光目的の場合は、直近180日間のうち、合計90日以内の滞在であれば不要。パスポートはシェンゲン協定加盟国出国時に3カ月以上の残存有効期間が必要。また、今後はETIAS(欧州渡航情報認証システム)が導入予定となっており、オンラインによる事前申請と認証が必須となる。

ドイツのほうが日本より8時間遅い。ただし、3月の最終日曜から10月の最終日曜まではサマータイム制度を導入しているため、この間の時差は7時間となる。※2026年以降、サマータイム制度が廃止される可能性あり。

フランクフルトへは成田、羽田から、ミュンヘンへは羽田、関西から直行便が運航している。所要時間は14時間30分ほど。デュッセルドルフへの便は2025年3月現在、運休中。


ユーロはドイツ語ではオイロと発音する。補助単位はセント(本書では¢と表記)で、€1=100¢。日本円からの両替は空港や駅の両替所、ホテルなどで可能(場所によりレートは異なる)。紙幣は全7種類ある。コインは全8種類。


街道を巡る旅に主眼を置く場合は、1つの街道に狙いを定めると幅広いスケジュールを組める。複数の街道を巡る場合はさらに2~3日必要になる。また、時差の関係で往路に1日(日本出発日の夕方~夜に現地到着)、復路に2日(現地最終日の午後発、日付が変わり翌日の午前~午後に日本到着)かかることも考慮に入れよう。

暑すぎず、寒すぎない春~夏が快適で、夏は21~22時ごろまで明るいのも特徴だ。オクトーバーフェストやクリスマスマーケットなど季節のイベントも充実。

総じて日本より高いといわれるドイツの物価。特にここ数年で上がっているのは外食の値段。費用を抑える工夫としては、例えば旧東ドイツの物価は比較的抑えめ。牛乳、チーズなどの乳製品、ビールも価格が低い傾向がある。



デパートやショッピングモールなどのトイレであっても有料のことが多い。入口にいる係員にチップを支払うか、硬貨を入れるとゲートが開くシステム。料金は€0.50~1ほど。

ペットボトルや瓶のリサイクルのためファンド(Pfand)というデポジット(保証金)制度がある。ペットボトルの場合、1本につき25¢程度を上乗せした価格になっており、空き容器を店頭に持っていくとファンド分が返金される。

ホテルでは料金にサービス料が含まれており、基本的にチップの必要はない。レストランでは会計の5~10%のチップが慣例。テーブルにチップを置く習慣はなく、会計時に手渡す。

細い路地でも必ず通り名を記した看板がある。また番地は、通りの左右で奇数と偶数に分けられている。

ドイツ人は、レストランで料理をシェアしないのが基本だが、一皿のボリュームが多い。パンがテーブルの上に置かれることがあるが、これは有料。食べた分だけ、後で支払うことになる。

閉店法という法律があり、小規模な商店から大型店やデパートまで、日曜と祝日は休業が基本。駅構内など例外的に営業しているところや、州によっては閉店法を見直しているところもある。

飲食店を含む公共の建物内、駅構内や電車など乗り物内での喫煙は禁止されており、違反した場合は、罰金が科せられる。歩きたばこもマナー違反。

教会は、タンクトップやミニスカートなどの肌を露出した服装やサンダル、帽子をかぶったままの入場は避けたい。ミサが行われている時間帯の見学も控えよう。古城は個人が所有・管理しているものが多く、実際に居住していることも少なくない。立ち入り禁止や撮影禁止などの指示に従って見学を。


駅に改札はないので、チケットを購入したらホームへ。購入したチケットに日付・時刻が入っていなければ、駅構内にある打刻機にチケットを必ず通そう。係員が定期的に確認しており、チケットを持っていなかったり、チケットに日付・時刻が入っていない場合は罰金を支払うことに。
