「みちのく三大桜名所」の一つで、祭り期間中には県内外から多くの花見客が訪れ古都の風情を楽しむ。主なみどころは武家屋敷通りと桧木内川堤の桜並木。代表的な銘木や立ち寄りスポットをチェックしよう。
角館佐竹北家2代目の妻が輿入れする際、京都から嫁入り道具として3本の桜の苗木を持参したのが始まりといわれている。現在、約400本あるなかで、162本が国の天然記念物に指定されている。
開花期には早朝から大勢の花見客が訪れるため、なるべく早い時間に計画するのがベスト。角館には宿泊施設が少ないため、宿泊して楽しむなら宿の予約はお早めに。
4月中旬~5月上旬の最盛期には、武家屋敷通り(内町)と桧木内川堤で夕刻から22時(予定)までライトアップが行われる。しっかり防寒対策をして幻想的な世界に酔いしれよう。
枝をしならせ枝垂れる桜の総称。滝のように花をつける。【開花時期】4月下旬~5月上旬 【開花場所】武家屋敷通り(内町)など
各地で最も広く植栽されているおなじみの品種。淡紅白色の花が咲く。【開花時期】4月下旬~5月上旬 【開花場所】桧木内川堤など
かくのだてのかんこうぎょうじじっこういいんかい
ひのきないがわづつみのさくらなみき
武家屋敷通りと対をなす名所で、こちらはソメイヨシノ。昭和9年(1934)に上皇陛下御誕生記念として植えられたのが始まりだ。開花期間には桜まつりも開催され、賑わいをみせる。
JR角館駅から徒歩20分
ぶけやしきどおり(うちまち)
黒板塀が印象的な武家屋敷通りをカーテンのように覆うシダレザクラが雅やかな雰囲気。国指定天然記念物もある。散策のほか、桜の見える店での休憩もいい。
JR角館駅から徒歩20分
かくのだてかばざいくでんしょうかん
黒板塀に降り注ぐように咲き誇る姿が美しいシダレザクラを見ることができる。武家屋敷通り(内町)のなかでいちばん早く開花し、角館の街に春の訪れを告げる。
JR角館駅から徒歩20分
とまちのしだれざくら
蔵造りの商家が立ち並ぶ外町の桜は、内町とはひと味違った風情。かなりの古木のシダレザクラが、江戸・明治期の建物と見事な調和を見せる。
JR角館駅から徒歩10分
由緒ある山から町と川沿いの桜を一望
ふるしろやま(かくのだてじょうし)
中世に戸沢氏が館を築いていた山。以来、ここを軸に町割が行われてきた。山頂からは角館の桜を違った角度から眺められ、壮観。時間に余裕があれば訪れてみたい。
(仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」)
JR角館駅から頂上まで徒歩50分